「耳」の話なのだけれど、なんだか色々な話題が出てくる一篇。でもその話題から話題への飛び回り方は軽やかで、読者もそれについていくのが楽しかったです。そしてうっすら透けてくる語り手の性格や語り口も好ましく思いました。