第18話 彼は首を傾げる(4)

 桃の精霊様のようだった彼は、魔王の如く振る舞い。


 そう、彼は、自身の口の端を吊り上げ。


 私に対して薄ら笑いを浮かべてくるから。


 数日前のような振る舞い。


 そう桃の精霊様はもう、魔王となられたから、良くある恋愛物語のヒーロー様達みたいな台詞を私に告げてくれると言う事は無く。


 彼は魔王の如き振る舞い、所業を私へと再度おこなう。


「おい! 馴れ馴れしいお前! この俺様と仲良くなって、L〇NEの番号を尋ねようとしても無駄だからな。俺のL〇NEは家の学校の女子達の番号で一杯だから。俺自身がもうこれ以上L〇NEの友達登録を増やす気はない! わかったか? この馴れ馴れしい奴」、


「わっ、ははは」と。


 彼は私のことを侮り、嘲笑ってきた。


(15)

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