第4話 桃の花が咲く季節は出会い(4)
だから私は桃の花から、桃の精のように麗しい少年へとチラリ! と視線をかえる。
そして彼の、容姿端麗な姿をチラチラと観察する! すればね!
彼は多分?
小学校卒業したばかりの私よりも一つか、二つ年上の中学生の少年だと思われる?
そんな彼の容姿……。
そう、本当に天界──。
桃源郷から降臨をしたのではないか? と思われるほど麗しい美少年の容姿を私は、ふと気が付けば。
自身の頬をこの花弁……。
そう、春先の未だ冷たい風に吹かれては、ヒラヒラと舞う。
桃の花弁のように、薄い桃色に染めながら見詰めていると。
「……ん? 君、どうしたの? ボォ~としながら僕の顔を見ているようだけれど。僕の顔に何かついているのかな?」
桃の精霊のような彼──。
私の彼を見詰める視線が余程熱いものだったのか?
彼はふと私の視線に気が付き、こちらを向き、にへらと笑いながら私へと尋ねてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます