第3話 一期一会

 私たちは、多くのものと関わり合いながら生活しています。また、それらの一つひとつが、時間経過とともに絶えず変化しています。そのため、毎日同じように見えているものであっても、昨日と今日のものは別ものであると言えるでしょう。それは、自分自身についても同様です。

 私は、毎朝のウォーキングで、多くの動植物を目にします。また、散歩する人や車を運転する人などと出会います。そのような時、「これが最初で最後の出会いなのだ」と思います。つまり、一期一会です。そのような気持で接すると、それぞれの人や動植物に限りない愛おしささえ覚えます。

 一方、買い物でスーパーなどに行くと、往き交う人々がそれぞれ勝手気ままに行動していると感じます。他人のことなどほとんど目に入っていないようなのです。私は、彼らの行動を目にするたびに、「何ともったいない生き方をしているのだろう」と思います。同じ時期に同じ地域で生活しているということは、とても貴重なことです。相互に思いやり協力し合えば、それぞれの人生をより豊かで意義深いものにできるのは間違いないと考えます。

 私たちは、「今という瞬間は二度と来ない」ことに想いを致し、一期一会の出会いを大切にすべきではないでしょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る