第18話 刃は踊る
ジュグロ達と離れたアンジは縁側から庭に下りた。そこは綺麗に整備された場所でよく手入れされた木々も、きちんと磨かれた灯籠も見る目にはとても落ち着く印象の場所だった。近くには池も掘ってあり中では色とりどりの魚が泳いでいる。
奴はこの何処かに潜み、こちらを見ている。
アンジはその気配を肌で感じていた。
薄っすらと臭いが漂ってくる。自分と同じ、殺人狂の臭いが。数多の血と引き出された臓物の破片の臭いが染み込んだ奴が近くにいる。
声はかけない。お互い動けばすぐにわかる。
....。
....。
....。
カラン....
「....!」
アンジの目は見開かれ、抜き身の刀を一気に上に振り上げた。金属と金属のぶつかる音、擦れて、流し、夜闇から出て来た黒い影はすぐ目の前の茂みに着地する。
「よお、お出ましかい?」
庭の灯籠の火がその影の姿を映し出す。その姿は十代半ばの少年。黒い外套、その手にはやや短めの刀が握られている。
「ハカシラを殺ったガキだな。はじめまして、人斬りアンジさんだよ。」
アンジはからかう素振りで少年、ゼロに対して笑みを浮かべる。ゼロはゆっくり立ち上がると外套を揺らさないようにアンジの方に半歩ずつ距離を詰めていく。
「エンリ村のゼロ、アンタを殺しに来た。」
ゼロの表情が読めなかったアンジはその言葉に特に興味を示す事なく襲いかかる立ち位置とタイミングを見極めていた。
(リーチはこっちの方が長い。だがありゃ小せえから懐に入られたら死ぬな。....という程度には読みやすいか。)
アンジからゼロの視線は見えない。だが動きの流れはかなりわかりやすい相手だと思った。先程の奇襲といい、気配の隠し方といい、この類の相手とは何度も「遊んだ」ことがアンジにはあった。
「兄ちゃん、その得物とこっちの得物、どっちが斬れるか勝負しねえか?」
そう言い切るか言い切らないかでゼロが得物の短刀をアンジに向かって投げつける。アンジはそれを瞬時に叩き落とすとその流れから刀を横薙ぎに振り、ゼロの導線を塞いだ。
(こいつカンが良いな。折込済みってことか。)
ゼロは刀の範囲を瞬時に判断していた。横薙ぎに振り切った後の左斜め横、そこから一気に姿勢を落として突っ込んでいく。アンジにはある程度その動きに予想がついていた。すぐに刀を半回転させ、今度はその流れで一気にゼロごと薙ぐ。
ギィン!
金属と金属がぶつかる音。ゼロはアンジが刀を振るった方向へと飛ぶ。そこから着地、間を置かずに一気に走り出す。
「おいおいおい、休ませちゃあくれねえってかぁ。」
アンジは持ち手を右から左に変える。その合間でゼロが懐に入り新しく出した短刀による二刀流でアンジを連続で斬り込みに行く。
アンジ自身はそれを紙一重で躱していたが徐々に後方へ押されながら違和感を感じ取っていた。
(なんでこいつこんな戦い方なんだろ?)
ハカシラを殺すほどの実力を持つ者なのはわかる。だが現実問題として果たしてこんな短刀二本で戦って勝つ事ができるのだろうか?ハカシラほどの巨体の男を。自分ならば無理だろうとアンジは思う。
その答えはすぐに出た。アンジが数回のゼロの連撃を受け流し半歩だけ距離を離した瞬間、その得物は現れた。
「.....つ!?」
瞬発的に出現した刃がアンジの脇腹をわずかに掠める。その正体を確かめる前にアンジはそれを刀で斬った。
飛んだのは槍の刃の部分。アンジの思考に巡ったのは「ありえない」だった。
いくらあの長丈の外套であっても槍程の長さのモノは隠せない。多節棍のように折り畳まれていた可能性もあるが出現した早さを考えるとおそらくは違うだろう。仮にそうだとしても速さが信条であると思われるこの少年が余計な武器を身に着けるとは到底思えない。
そこからゼロの動きが一気に変わる。今までのような懐に入るような接近戦ではなく刃のなくなった槍を棍に見立て、刀のやや外側の距離から持ち手や脚等を狙い、刀だけでは護りきれない位置を的確に攻撃する。
(こりゃ厄介だな。)
圧倒的なのは初動の早さ。刀より明らかに軽量である棍。距離を離せば突きの連続。近付けば拂われ一撃を貰い、また距離を離される。アンジからして見れば先程と同じように射程が伸び切った所で棍を斬れば良いのだがゼロ自身がそのチャンスを与えない立ち回りをする。
連続での突き、突き、突き、全く止まる気配がない。そしてアンジが半身に身体を捻り、引いた瞬間にゼロは棍を後ろ手に構える。
ガッ!
その一撃は物凄い早さでアンジの胴体目掛けて射出された。
(ここだな。)
アンジは射出された棍をギリギリで身体を捻って避けるとそこから根に刃を乗せて驚異的な勢いで走らせる。ゼロは咄嗟に根から手を離し後ろへ飛んだ。
今のゼロの手元に得物はない。
(さっき、あの槍は何も無い所から現れた。てぇ事はだ、術式か何かでどっかから呼び寄せてるんだろう。....それなら。)
アンジは自身の刀の間合いでゼロに逼迫する。なるべく大きな動きをせずに突きと手首の返しによる斬りつけでゼロの動きを制限する。
(武器を出す暇は与えねえ。)
アンジは一気に踏み出した。袈裟がきから切り下ろし、返しで凪いでそこからのさらに切り込んでいく。ゼロはその剣閃を紙一重で避けていった。
突然ゼロがアンジの視界から消える。アンジが動揺した次の瞬間、アンジの膝の高さまで姿勢を落としたゼロの横薙ぎの足払いがアンジに命中する。咄嗟にアンジは敢えて身体を宙に浮かせ受け身の状態で地面に落ちる。そこから身を転がせ起き上がるがゼロはそれを見逃さない。
二振りの手斧。それが同時に真上からアンジに斬りかかった。
(あ、やべえな。こりゃ躱せねえ。)
どうするかな?とアンジは心の中で独りごちる。意識の中で静止する時間。振り下ろされる防御の許されない刃。その狭間でアンジは右手の刀を横薙ぎに放つ。狙うのは脚。最後の抵抗。
両肩に刃が落ちる。両腕が身体から離れる感覚。鮮血により真っ赤に染まる視界。そして次の衝撃を感じたその瞬間。アンジの視界は宙を舞っていた。
そこから水に叩きつけられゆっくりと沈んでいく。周囲には色とりどりの魚。今際の世界を覗き見たような美しい光景。
ああそうか。自分は死んだのだ。
そうアンジは確信した。
アンジは自身の身体がゆっくりと水の、さらに水の底に落ちていく感覚を覚える。そこにはアンジの身体はない。ただ一つ、アンジの意識だけが下へ、下へと落ちていった。
....。
....。
ゼロは池のそばで座り込んでいた。
右脹脛までの布を破り、糸で斬られた部分を針で縫っていく。傷は深くはないがしばらくの間、歩くには支障を来たすだろう。
(油断....いや、舐めてたな。)
想定よりも手練れだった。ゼロはそう思った。
今日中にあと2人は狩りたい。最初はそう思っていた。しかし相手が悪かった。おそらくこちらに武器を取り出せる術式がなければ確実に殺されていただろう。
寺で屯っていた連中とは全く違う相手。おそらくは最前線で人殺しをしてきた奴なのだろう。ゼロはその強さに心の中で目の前の男に敬意を評した。
「さて。」
池の中に刀を入れる。そしてその切っ先で首を何とか自分の方へ引き寄せ、水面から引き上げた。今の傷の状態で水の中に足を突っ込むのは危ないと判断したからだ。
(雑に扱ってすまん。許せよ。)
水草や藻を丁寧に取り除くと、ゼロは武器と同じ要領で取り出したケースの中にその首を入れた。
これで一人目。そう心の中で呟く。
そしてライカやリュウセイの状況を確認するために血の滲む足を引き摺りながら歩き出すのだった。
裏口にて待機していたリュウセイを突如襲ったのはシーワンだった。リュウセイが気配を察知した段階ですでにシーワンが自身の術式による領域展開を行っていた。
重力超過、範囲は裏口とその周囲数十メートル。
最初の一手は互いの遠気当てによる撃ち合いから始まった。その一手に重力によって不意打ちを受けたリュウセイは遅れを取る。シーワンから放たれた数発を受け流し損ねて喰らってしまったのだった。
「あなたも操気法を使うのですね。珍しい。」
「あんたもな。....く....。」
左腕一本。骨折はしてないようだが気弾の当たった部分から血がわずかに滲む。
(こいつ、この国の人間じゃねえな。大陸から来たのか?)
「ぼーっとしてる場合ですかな?」
その声と同時にリュウセイは後方へ飛ぶ。近くの灯籠や庭木を盾にしながら気弾を避けていった。
(軟気!)
リュウセイは受けた傷の部分に気を送り込む。とりあえずは痛みが軽く引く程度までの治療である。無論走りながらでの行為になるためほぼ気休め程度にしかならない。
「あーはっはっはっは!!次!!行きますよぉ!!」
シーワンの周囲に無数の気弾が浮かび始める。そして一気に手を前に降るとその全てがリュウセイへと襲いかかる。
(うっわぁ....。)
その光景に呆れるリュウセイ。これと同じ事をした同門の者が一人いた事を思い出す。そいつがその一回で力尽きて医務室に運ばれた事も。まさか自分が傍観するならともかくそれを喰らう側になるとは。
(せっかくだから試すかね。)
リュウセイは右手を前に出し、足を開いて半身で構える。シーワンはその様子に違和感を覚える。
(避けない?)
気弾がリュウセイに接近する。リュウセイが目をカッと見開き無数の気弾を全身で受け止めた。
その時シーワンの目の前で起こったのはあり得ない光景だった。衝撃波の塊として放たれた気弾がリュウセイの身体の中へ消えたのである。そして、
ズオッ!!
その突如発生した衝撃波。それはリュウセイの後方、後ろにあった木々や植え込みを木っ端微塵にふっ飛ばしたのだった。そこでリュウセイは構えを変え痛む左手をシーワンに向けた。
「三分の一だけ返すぜ。」
シーワンは咄嗟に左手へと避ける。しかしリュウセイがその最中で指で軌道を操作するとそれはシーワンの右後方から肩に直撃した。
「かは....!」
骨が砕ける感覚。その段階でシーワンはすぐさま撤退するための術式を発動させる。このまま負傷したまま相手出来るような相手ではない。
シーワンの身体が浮かび上がる。リュウセイが追撃のために走り出す。
(間に合うか....!?)
ガシュ...!!
淡い光を放つ何かがシーワンの前を通り過ぎた。一瞬シーワンはそれが何かわからなかった。それと同時に術が発動する。
「待ちやがれ!....ぐ!」
リュウセイが消えるシーワンの目の前で転ぶ。先程の技の影響だろうか、すぐに立ち上がることが出来ない。そこに屋根から飛び降りてきたライカが合流する。
「遅くなった。無事か?」
「これが無事に見えるのか....?はぁ、はぁ。」
「良かった、無事だな。」
「てめぇ、はっ倒すぞ。」
突っ伏しているリュウセイをよそにライカはシーワンの消えた辺りまで歩いてゆく。そしてそこで先程の淡い光の正体と対面する。
そこにいたのはライカの霊獣の狼。千切れた足を咥えている。
「逃げたか。腰から下くらいは持ってけると思ったんだが。」
「足....膝から下1本分か。ま、戦力として削げたから上出来かな。」
リュウセイはそのまま壁に寄り掛かる。そして大きく深呼吸すると軟気による治療の続きを行う。
「あいつは、ゼロは納得するかねぇ。」
「聞いてみれば良い。もうすぐ来るぞ。
それにバンリ様も。」
「また、お館様御出動か。相変わらず仕事熱心なことで。」
リュウセイは立て続けに来る状況にうんざりした顔をした。
料亭の中は大混乱だった。従業員に死者や怪我人は出なかったものの、庭はあちこちが破壊され、客として招いた組員達だけでも十数名の犠牲者が出ていたからである。その状況に合わせて予め警邏兵と自身の部下を控えさせておいたバンリが料亭内を制圧し事態の沈静化を図った。
「5人殺した。」
ライカはバンリの前でそう報告する。対象の一人を追ったらその部下達の足止めを受けたので自身の霊獣に噛み殺させた、と。
遺体はどれも首から上は綺麗に残っていた。しかし身体の方は霊獣に捕食されたせいでかなり酷いことになっていた。
「頭を狙うなら容易かったが、残すのなら殺し方が面倒になる。そちらの注文だ。許してくれ。」
おそらくはゼロによる「必要なのは首」という指示からの判断だろう。バンリは少々困った顔でライカを見る。
「....もうちょい綺麗に殺してやれ。回収するのも楽じゃないんだぞ。」
ライカは「次から気をつける」と言うと大きい包みをバンリに渡す。
「これは?」
「現場にいた術式使いの足だ。逃げる寸前で千切落とした。私の見える範囲で解析したが危険な術式等は組み込まれてないようだ。」
バンリはそれを部下に渡すと今度はゼロが縁側で医療班の手当てを受けている所まで赴いた。並んでいる首桶は4つ。すでに解析と検分は済んでおりあとは龍津軍が持ち帰るだけの状況であった。
「なかなか手酷くやられたな。」
バンリがそう言うとゼロは一瞬バンリの方を見るがすぐに今回負った傷で一番深いであろう足首の部分を見る。
「なかなか上手くはいかんかったろう。お前さんが思っていたようには。」
ゼロは言葉を返さない。バンリはそのままゼロの横に座った。
「....昔、この街を制圧する際に手を焼いたのがあの連中だ。何しろこのトウオウがヒノエの領土になった後も小競り合いが絶えなかったからのぉ。一番酷かった時はワシの部下が3人殺された。ウライシ組が間に入ってくれたおかげである程度は落ち着いたがな。」
「それなのにまたそいつらを、クワムラ組と傘下の連中を潰そうってか。」
明らかにバカにしたような言葉だった。争いや諍いが収まった街でまた戦争を起こす。その煽動者に対しての皮肉。
「遺恨ってぇのはな、一度潰し合いにまで行っちまったら、そこから仲直りに至るまではガキがジジイになるくらいの時間は平気で必要になるのよ。互いに損をさせないように関係を修復し、価値観を共用し、共存を図る。ところがな、困った事に人間ってぇのは他所に行ったら基本別の生き物だ。互いの価値観は認められても相容れるとは限らねえ。それがまた争いの種になり結果、殺し合いに至る。」
「なるほど、だから全部掃除するってわけか。互いに邪魔ならどっちかが完全に立ち上がれないよう潰すしかねえ。....いや、完全に消しちまった方が世の中のためになる、てか。」
その言葉にバンリが不敵な笑みを浮かべる。
「殺し、ってのは人間の歴史の中では一番多くの問題にケリをつけてきた。もっとも、それは人道に反するとかいう輩も多くいるがな。戦争ってのはその手段としては一番手っ取り早い方法だってことさ。お前さんにも覚えがあるだろう。」
ゼロの思考に過ったのは自身が住んでいた村。未だ聖帝国に降らない近隣の国オースとの国境が近いせいで幾度も襲撃に遭い十数年に渡って防衛のために戦闘を繰り返してきた東の魔女の加護にある開拓村。魔女の弟子として他の同門の者たちと何十人、幾百人と敵の兵士達を殺してきた。
他の者たちは魔女の弟子となってから手を汚した者が多い中、ゼロだけは違った。それまでも、それこそ物心のついた頃から殺しが日常にあった。息を吸うのと同じ感覚で自分と関係ない誰かを殺すことが出来る。その一点だけで村で誰よりも多くを屠り、多くを殺してきた。そしてそれは、頭の中で響く声に導かれたかのようであった。
「この先上手くいかん事は山程ある。村の時のように、地の利も魔女様の加護もない。それでもお前は人を殺し続けるか?」
「....何が言いたい。」
ゼロがバンリを睨む。
バンリは視線を合わせずに言葉を続ける。
「お前とワシは商売上の付き合いでしかない。お前が首を持ってくればワシは金を払う。それだけの関係だ。しかし、この先はそれだけじゃ済まなくなる。クワムラ組傘下の連中はワシらを追い出したい。聖帝国の息のかかった者たちをな。しかしワシらとウライシ組はこの町から奴らを排除したい。互いにおれば諍いしか産まぬからな。....それにお前さんは関係がないだろう。」
「今更言うのかよ。それ。」
ゼロがふてくされて見せる。
バンリはそれに頷く。
「今だから言うのだ。」
ゼロがため息を吐く。そして少し考えるように頭をかく。
「その息がかかった連中ってのはミサオ姉さん達も入ってるよな。」
「うむ。」
「スズカも、例外じゃねえよな。」
「う、うむ。」
「じゃあ、もうオレ、逃げ出せねえじゃねえかよ。ざけんなクソジジイ。」
ゼロが痛む足を庇うようにゆっくり立ち上がる。
そして庭の方へ少し歩くと振り返った。
「投げ出すなんて冗談じゃねえ。そいつ等が結果的に危険分子になるんなら皆殺し以外に方法があんのかよ。どうせてめえら和解なんてする気ないんだろう?」
「そりゃ勿論。」
バンリも立ち上がる。そしてゼロの方へtゆっくりと近付く。
「....てめえの邪魔だと思う奴ら、いくらでも殺してやるよ。オレの守りたい連中守るためならな。」
「どうだかな。逆に危険に曝すかもしれんぞ。連中、お前さんの素性にも気づき始めてるようだからな。」
「そのためにあんたがいるんだろう。ちゃんと仕事してくれよ。クソジジイ。」
そう言ってゼロは歩き出した。すでに傷が治り始めているのか今度は危なげなく歩いていく。
「クソジジイ言うんじゃねえ。クソガキ。」
わかりあえたわけでもない。お互いに気遣うわけでもない。ただ一点のみ、利害が一致したことで2人はようやく本格的に手を組める関係になった。
それがこの先何十年も仕事として手を組むことになる、2人だけが持つ絆であった。
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