第008話 悩みは悩みのまま
──ピローン♪
お、ユノカからの新着メッセだ。
タップして開く。
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(※柚:
(※太:
柚:やっほー、元気?
太:もち、元気だよ
柚:ならー
:特典沢山ゲットできたみたいだね
:安心したよー
太:まあまあ、かなー(ボソッ)
柚:その反応
:相当、当たったねーw
太:ぼちぼち、かなー(ニンマリ)
柚:マジーっ
:そんなに当たったの?!
太:いやいや
:否定も肯定もしていないだろうが
柚:バレバレよw
:小さい頃から見てるからねー
:でも当たってよかったよー、ほんとにっ!
:だって褒賞、ほぼ当たってなかったでしょー
:絶望してるタオの顔がー、浮かんでたもん
太:心配を掛けたようで
:でもー、少し外れてるなっ
柚:ん、なんで?!
:特典、沢山あたったんでしょ?
太:そこは当たってるんだけどー
:ユノカの想像以上ー、ゲットしてるぞっ(キリッ)
柚:えっ、ほんと!
:そんなにかー、羨ましいなー
:でもー、良かった(ニッコリ)
太:ユノカの方は?
柚:私ー、特典16個っ
:ホックホックだよ(ニンマリ)
太:予想より多いな
:てっきり10~12数個かなーと思ってた
柚:頑張ったのです、エッヘヘ
:それよりー、気になったんだけど
太:ん、何がー?
柚:何か、悩んでるの?
太:え?
柚:違うの?
:そんな気がー、するんだけどねー
太:凄いなその直感っ
:ご明察です
:今ーめっちゃ、悩んでるとこ
柚:うっふふ、それでー、何を?
太:率直にー、戦力強化っ
柚:ガチャればー
太:
柚:どんな結果になろうとー
:ガチャるしか……選択肢ないでしょ?!
太:全くもってその通り
:分かってはーいるんだけどねー
柚:進化玉は?
:ん、でもー、
太:ゴブリンしかいないからねー
:一択ですw
柚:……なんか、ごめん(ペコリ)
太:いやいや、謝らないでっ
:何かが心に刺さるからw
柚:
:残るはーガチャって、打開?
:強行突破かなー
太:そうなんだよねー
:正直、ガチャチケットはいっぱいあるからー
:いくらでも回しようはあるんだけどねー
柚:もー贅沢ねーw
:でもー全てゴブリンだったりしてね
太:その未来しかー、見えないんだよね
:取り敢えず日課の救済ガチャ3連でー
:ゴブ以外がでるまではー、倉庫番かなw
柚:倉庫番かー
:ある意味、豪華w
:あとースキルガチャはどうするの?
:タオを強化してー
:ゴブリン達を背後に守りながらのー
:ダンマス単騎特化型もあるんじゃんw
太:冗談だろうけどー
:冗談に聞こえない、辛さがw
:でもー俺自身もー
:ステータス強化はーしておきたいからなー
柚:うんうん
:
:全部回してから、考えるのも有りだよ
太:連続強化しても、大丈夫なのか?
:急にやり過ぎてー
:バンッて破裂したら、嫌なんだけどw
柚:心配だったらー
:当たったステータスやスキルをガチャ設定で
:一旦、『ダン倉庫』へ送ってー
:様子を見ながらー、強化したら
太:え、マジか
:そんな設定がっ!
柚:今朝、掲示板で盛り上がってたよ
:確認のためにやってみたら、出来たよー
:スキルは、『スキルオーブ』でー
:ステータスは、『ステ強化玉』だったw
太:おお
:それ、良いなー
:早速、俺もやってみるよー
:スキルオーブとステ強化玉かー
柚:そうそう
:あ、お客さん!
:狼さん一行が来たみたい(キリッ)
:じゃー私は、仕事に戻るよ
:あと3日後のダンジョン戦に備えないとだねー
太:ん、ダンジョン戦?
柚:今朝、メッセ来てたよー
:じゃーまたね
太:おう、またなー
:確認してみるわー
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去り際に、ダンジョン戦などと重要なことを言っていたな。
えーと、そんなの来てたか。
まずは『ダンメセ』を開いて、メッセの確認だな。
下へスクロールして、探していく。
ん、おっ!
この『ダンジョン向上委員会』だな。
一応、既読済になってるので確認したはずだが、記憶にない。
特典のことで頭いっぱいだったからなー。
こればかりは、どうしようもない。
えーと、中身は、
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ダンジョン向上委員会からのダンジョン戦(仮)ことダンバトのお知らせ。
先ずは、ダンジョン準備期間を無事に終了することが出来たことをお祝い申し上げます。
そして、獲得した報酬により、ダンジョン強化が捗っているところでしょう。
さて、本題のダンバトですが以下日程で開催しますので
【イベント】:ダンジョン戦(仮)
【対象】:異世界召喚の新人マスター
【日程】:3日後の午後から12日間
:(前半戦)3.5日間、個人戦
: 休戦 1.5日間
:(後半戦)6.5日間、グループ戦
【報酬】:前半戦、後半戦毎に有り
:総合報酬有り
【ノルマ】:前半・後半戦それぞれ3戦以上
【罰則条件】:ノルマ未達成
【罰則内容】:①罰金500万DP
:②ダンジョン1階層無作為に剥奪
:③配下魔物1割無作為に剥奪
戦い方などの詳細は、ダンジョン・メニューの『ヘルプ』を参照下さい。
尚、当ダンジョン戦(仮)には先輩ダンジョンマスターは参戦できません。新人マスターがダンジョン戦に慣れるための専用イベントとなります。
通常業務であるダンジョン運営をしながらのイベントなので、最初は戸惑うと思われます。少しずつ慣れていきましょう。
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これはー。
非情なペナルティーがあるから『奮って参加』と書かれているけど、実質、強制参加イベだな。
どっちしろー。
参加するけどね。
先ずはダンバトの勉強を始める前に、
んー、どうしよう。
カップ麺は確定で。
うどん。
いや、違うな。
そば。
んー、違う。
どうしよう。
悩む。
ん、あっ!
そうだ、ピリ辛っ。
偶には、担々麵でいくかなー。
『ヘルプ』を開く前に、『ショップ』を開くのであった。
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(1)ダンジョン向上委員会は、数多ある部署名称の一つ。
(2)ダンジョン戦(仮)は、女神達が用意した新人ダンジョンマスターの育成プログラムの一環で行われるダンバトのチュートリアル。今回は更に特殊で異世界召喚された者限定のためタオ達300名のみでの開催。
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