間章 波乱の事件と再開 7

 ※※※


 やがて馬車の揺れが止んでいき、ゆっくりと停車した。

 まず真っ先にメローナが扉を開け放つと、さっさと降りて行った。

 次にマーチスやクッキーも、馬車から降りていく。

 続けざまに、トーニャも後を追いかけて行った。

 さらにサーラも、渋々ながら席を立ち、扉を潜り抜けて外へ出ていくと、顔を上げて周囲に視線を向けながら、様子を伺いだす。

 此処等は高級商店街のようである。重厚感を漂わせており、高級そうな雰囲気に拍車をかけていた。

 背の高い石造りの建物が多く、どの建物も見上げる程に聳え建っていた。

 二階、又は三階は、ありそうだ。

 「ほへぇ~。」

 とサーラは呟いたまま、上を向いた状態で、大口を開けながら呆けている。

 その直後に、メローナが隣にまで辿り着いた。すぐにサーラの手を取ると、近場の店に向かって走り出した。

 「さぁ、行きますわよ!」

 「ほえぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 そのままサーラは引っ張られ、付いていくしかなかった。なんとか転ばない様にしながら、必死に足を動かしている。

 まず真っ先に、クッキーが後を追いかけだした。

 「待ってください!」

 さらにトーニャも、必死に走り出した。置いてかれまいとしている。

 時同じくして、後ろでは二台目の馬車も停車する。

 すぐにワゴンの扉が開いて中から、ジュスティーヌが飛び出してきていき、「待ちなさい」と言いつつ、距離を積めていく。

 そんな様子を、マーチスは微笑みつつ、見守りながら、ゆっくりと同じ方向に歩きだしていく。

 やや遅れて、ジョンドが側までやってくると、半歩後ろから寄り添う様に進んでいる。ただ目の前で、マーチスの身体が前に進む度に、左右にふらつく場面があり、落ち着かない素振りをしてしまう。

 彼の中では、次第に脳裏には嫌な予感が過るばかりだった

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