5、弓道のスランプ、射が崩れました……え、メンタルブレイク?
ここでは「スランプ=射が崩れる」としましょう。
それはなぜか、スランプの使い方が違う! と言われないためです。
いいじゃんべつに、本人がスランプだと思えばスランプなんです!
ほい。
弓道のスランプとしては、たとえば試合前に射が崩れてしまい、不安になった経験、ありませんか?
ちなみに。
試合中、緊張の中で的を射抜くコツは、別のエッセイで書いてますから、ここでは試合前について、アレコレ書いていきます。もちろん我流。
ちょっと待った! と言われても、待ちませんからね。
問→試合前なのに、緊張や不安で射が崩れました……精神力が低いのでしょうか?
解→やっぱりここでも、精神力は関係ないです。
え、そんなことない?
え、緊張しない方法?
そんなの私は知りません。
でも射が崩れる理由、原因はありまっせ。
ただ、日常生活の中で何か精神が崩壊しそうになるほどに、負の感情を背負い、気持ちにひどく影響する悲劇に見舞われた方は別です。
つまり、ハートが崩壊した場合、それは仕方ない。
問→試合前に調子が崩れました、原因も分かりません。
解→それは、メンタルブレイクしているだけです!
弓道には様々な規模の大会がありますが、規模に関係なく射が崩れる、大きな大会になれば、射が崩れる。
いろんな人がいますけどね、なぜそうなるのか。
そもそも、年がら年中調子が良い状態をキープしようとするから、そうなるんですね。
……おん?
つまり、的中を無視したトレーニング期間と、試合に向けて射を固める期間。この違い、意識してます?
□これは私の考え方ですが。
勝ちたい大会を基準にし、少なくともこれで試合に挑む!
という引き方、射の稽古を一ヶ月前からは最終調整段階として掲げ、2週間前くらいには完成させておくこと。そして的中のピークを試合1週間前には持ってきておく。といったスタイルを意識することがひとつのポイントですよ。
ずばり、意図的に的中の波をコントロールするんです!
「そんなこと出来たら苦労しませんけど?」
苦労も何も、筋トレでいうところ、超回復の原理を利用する、ということです。
まぁ、とりあえず射が崩れると想定される理由を列記しますね。
1、意気込んで射を変えようとした。
2、緊張や不安により、射が変化した。
3、道具を変えた。
それでは、それぞれ掘り下げていってみましょう。
1、意気込んで射を変えようとした。
まぁ、ありがちな理由ですね。
そもそも、自分の的中のピークをどこに持っていくのか、を考えれば、試していい期間とそうでない期間がある、っていう風に考えてみましょう。
自分が持つ最大の的中率をどこに持っていくか、当然試合前が良いです。それに、的中率が変化する理由は〝何か〟が変わっている証拠。
道具のコンディションが一定かどうかの確認は、必ずしてください。そこからはじめて、射を疑ってくださいね。
射を変えるってのは、例えば技術的な精度を向上させる稽古を含めた、新たな技術を取得すること、だと定義します。
──例えば離れの方向を変える、とか?
──つのみを効かせる、とか?
何かを変えようとした結果、知らないうちに良い方法に改善されても、「的中しないから」を理由とすれば、スランプだわーと思いがち。わりとあるんですね、これ。
向上しているはずが、駄目な技術だと思い込んでしまう。
と〜っても、もったいないですよ。うん。
2、緊張や不安により、射が変化した。
感覚で引いているとなりがちです。
日頃から道具のコンディションを把握し、自分がどんな引き方で、どんな中て方なのか。把握してれば対処出来ますからね。
感覚だと、成長した体格の変化に気づかず、色々と変化しますよ。
〝体の成長〟ってのも、射が変化する要素のひとつ。
例えば筋力の疲労感(エネルギー量)が変化した結果、引き尺が変わる、とかね。
ひとつ、気持ちの可能性を例えましょう。
もし気持ちという観点からくる要素だと、無意識に胴造り、が変化しがちですよ。
弓を体に近付けていた引き方が変化した結果、体が弓を迎えにいってしまい、体が前に動く、とかね。
その意味は、単純に重心の振れ、特に骨盤から上。
3、道具を変えた。
これはもうね、その道具を慣らすしかないですね。
特に弦や弓なんかは、矢数を引いたやつと、そうでないやつとでは、結構変わる場合がありますよ。
弦にも個体値がありますから、試しに弦を変える場合もしかり。粗悪品が紛れ込んでいる、といった可能性も考えてみてくださいね。
……え、さすがにそれはない?
うーん、工場で作られた弦なのか、手作りで作られた弦なのか、把握してます?
変人だとそこまで考えるわけですよ、ほっほっほ。
問→射が崩れました、その場しのぎでも復活する方法はありますか?
問→狙いを変えよう!
これはもう必殺技、ハッキリ言って吉と出るか、凶と出るかはやってみないとわかりませんし、安易に狙いを変えるのは、当然オススメしません。
邪道だ! と思う方もいるかもしれませんから、そこはまぁお好みで。
試合前なのに……間に合わない! となれば。
私なら数ミリだけ変えるかな。ただし、矢所をチェックし、大きく変化するなら戻します、そんだけ。
わりと理解出来ない現象を、気持ちや精神力と置き換えてしまいがちな弓道ですが、物理学ってのはね、そうじゃないんですよ。
こう考えれば、スランプって言葉に惑わされない知識と技術が身につくわけですよ。
◯◯になったから、◯◯となった。
これを理解出来るようになれば、崩れるという解釈は無くなるでしょう。これホントよ?
解決策を提示せず、射を見れば、こーなってたね、あーなってたねって言ってくれる人をみつけ、◯◯が変わったよ?
と、言われ、ありがとう、原因がわかった!
こうなるパターンもありまっせ。
【まとめます】
調子が崩れたのではなく、何がどうなっているのか、それが分からない。その対処方法は、日頃から自分の射を理解し、稽古に励むこと。また、技術的向上による射の変化も視野に入れ、成長した結果、的中しなくなった場合もあると考えること。
え、成長したかどうかを知る方法?
誰かにじっくりと見てもらうのがオススメ。
目的の技術を取得したかどうかは、見てもらったほうが分かり良いですよ。
いやいや、それでも分かんないよ。と、思う方もいるかもしれません。でもそれが稽古なんです!
弓道を研究しましょう。学校の勉強よりは楽しいですから、大丈夫。
あとね。わりと凄腕の選手なら、自分は◯◯をやって的に中ててるって、スパっと返答がきますよ。
わりとこれは高確率で。
まぁでもね、試合前になって的中が乱れてしまう。不安になると思います。ただ、矢所がまとまっているならば、思いきって狙いを変える、これも一つの選択肢として考えるのも、一つの対処方法ですよ。
私はそう思います。
まぁ、ひとつだけ私の体験談を元に言うとしたら。
道具のコンディションも、射形も変わってないのに、的中がガタ落ちして意味不明ってとき。
これ、私もなった事あるんですよ。ホント苦しいんですよ。ちょうマジで。
狙いを変えても、何やっても中たらないじゃん!!
ひょえ〜どうしよう!?
そこで、左右が動くタイミングを極めんと稽古しました。
すると、マーベラス! になりました。
これがずばり〝弓道の超回復〟です!
あ、超回復は調べると出てきます。
そんな時もありますからね。
ですから挫けずに、稽古に励みましょうってことですわ!
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