いろいろな弓道
1,弓道とアーチェリーは全然違います、弓道は「武道」です。
弓道部だった頃、よく聞かれていたこのテーマについて。
そうですね、アーチェリーは初心者でも楽しく出来そうなスポーツですけど、弓道はちょっと難しいです。それは使う弓の性能が全然違うってのもありますけど。
たとえば和弓にスタビライザー(ブレとかを安定させる器具)とかないし。ど素人が和弓を引いて、弦離したら……弦で顔面強打するし、ケガしまっせ。
ただ、絶対無理ってわけでもないんですけどね。だから、短期的に弓を引くスポーツするなら、アーチェリーのほうがいいのかなって思ってます。でもね、弓道には魅せられる魔があるんですよ。
では、ここからは弓道について掘り下げていってみます。
結論から言えば、『古来からある弓が派生したその一つが弓道』であり、現代では精神鍛錬を目的としたスポーツだからです。
問→弓道ってなんですか?
解→素晴らしいスポーツです。
弓道って外国だと「ジャパニーズ・アーチェリー」とか呼ばれているスポーツです。でもアーチェリーとは全然違うんです。じゃあ同じスポーツなのに何が違うのか。
「剣道・弓道」―――同じグループです。フェンシングと剣道が違うのと、似たようなイメージなんですね。それをふまえたうえで「礼儀・礼節・作法」にも伝統的な文化がいろいろあるんです。
弓道と呼ばれるキッカケは明治維新です。その頃までは武術・弓術として存在していたので、原始時代までさかのぼると、狩りの技術だったんです。戦国時代では「敵をやっつけるぜ!」といった技術になります。
でも、鉄砲が出てきてから弓の出番は激減となり、毒矢がメインとなったんですけどね。それはそうと、それが明治維新により、「武士はいないけど、伝統は残そうぜ」となり、それで弓術が弓道と呼ばれるようになったのです。
もともとは武士のたしなみで、刀の稽古をするのと同じ感覚で、弓の稽古をしてたんですね。だから弓道には技量の程度を表すため、『段・級』があるんです。
「じゃあ他に派生したものは?」ってことで。弓には様々な文化や伝統があり、例えば
これは主に神社の神事・祭事として存在してる伝統的な文化、弓の派生の一つです。なので弓の神様って結構いるんですよ。
詳しくは知りませんが、スポーツ流鏑馬ってのもあり、競技バージョンもあるんです。
と、いうわけで―――道具を使ったスポーツ、すなわち。
白い弓道衣に黒い袴姿で、右手に
皆さんがよくテレビとかで見る弓道は28メートルの近的競技が多いかなって思います。そしたら60メートルはないの? と思われるかもしれませんが、あるんですわ!
『
でもね、メディア的には伏せられがちですが、ほとんどの方が的まで届かず、バスバス的の手前に落下してるんですよ。あの季節って寒いし、風がビュンビュン吹いてたら、対策してないと身体がいいように動いてくれません、超寒いよ?
それだけ遠的は難しくて、遠的専用の矢の射ち方を知っている人でないと、60メートルまでなかなか届かないんです。なんか脱線しそうになるので、タイトルに戻りますね。
弓道では一般的に28メートル先にある的を貫きます。その大きさは直径36センチがよく使われます、よく見るのは
他にも白地に黒丸がポツンとあるやつとか、サイズが小さいやつとか。つまりなんかいっぱい。
「要は的あてゲームでしょ? 何が楽しいの?」って方もおられますが、何が楽しいかといいますと、明確なゴールのないスポーツなので飽きないんです。しかもバンバン的に
問→なんでゴールがないんですか?
解→精神鍛錬だからです。
ハマればハマるほど、こだわって「ワケワカラン」ってなりがちな弓道ですが、実はこのスポーツ。高校生から弓道を始める人が多くて、高校生から弓を引き始める人が多いんです。
だから他の選手と試合するにしても、同じスタートラインな事がほとんどですね。そこがまた弓道の良いところで、違うスポーツで例えると、小学校から野球やってました、とかあんまりないんですよ。
なので部活で弓道をやろうかな〜って悩んでいる方がいましたら、努力次第で全国大会とか狙えますよ!
極論、弓道に運動神経とか必要ないし、体格差も関係ないです。必要なのは論理的な知識と、練習時間だけですから。あとハート。
はい。地方によっては中学校に弓道部がある場合もしかり、でも私には珍しいって感覚ですかね。それに1年ほど練習すれば、普通に競えます。いやホント。
ちなみに高校と大学ではその競技方法、つまり競技ルールが全然違うんですけど、それはひとまずおいといて。
大学から弓道をはじめた結果、どハマリして単位落として留年したけど、でも経験者が豊富な大学弓道の公式戦で上位に入賞しましたって子もいます。
凄いですね、弓道って。でも頑張って単位はとりましょうね、どなたかの頭に角がはえますからね。
そんなこんなで、これが弓道というスポーツなんですね。
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