5周目
第89話 5周目の始まり
何がいけなかったんだ。僕はちゃんとヴィヴィちゃん(そう呼べって言われた)とクエンティン様をくっ付けたはずだ。あの2年間の苦行が無になるなんて、これっぽっちも考えていなかった。だけど、光属性キャラに卒業パーティーの断罪。そして彼女は、リュカ様を見て新キャラ実装とか、好感度がどうとか言っていた。あれであそこがループの元凶じゃなければ、何なんだ。
いや、しかし始まってしまったものは仕方ない。アーカートまで突き止めたんだ。ちゃんと前進してるぞ。前向きに行こう。身支度を整え、食堂で朝食を摂り、いざ出陣。
午前中は新入生を無難に捌き、午後からは早速お買い物。細工道具にクズ魔石、そして例のかまぼこ板。慣れたものだ。これを水木金とかけて、火炎の魔道具にする。てかもう、授業に出る意味なくない?いやしかし、ちゃんと単位を取らないと、定期考査が受けられない。飛び級卒業のためには、授業も受けておかなければ。
アーカートではいろんな授業を取った。スキルとして身についたのは、斥候術と弓術。あとは光属性と闇属性の聖句も覚えて来た。他の成果といえば、薬学。ウルリカにも教えてもらったけど、彼女の製薬技術は上級者向け。初心者用のもっと簡単なものや、作り方や仕組みが参考になった。あと特筆すべきといえば、魔法陣学や召喚術くらいのものか。魔法陣学は「塔」の研究とそう変わらなかったけど、アーカート独自の切り口が面白かった。それから召喚術は、完全にロマンのもの。転移スキルを使って一定の場所から魔物を呼び出すというアプローチと、魔素を使って魔物を構築するというアプローチと、二つの議論がなされていた。前者は悪魔召喚みたいな考え方、後者はまんまダンジョンが魔物を創造するやり方だ。後者は錬金術と考え方が似ていて面白かった。もちろんこれらは机上の空論であり、未だ実現はしていない。
そう、転移スキル。なんと光属性と闇属性、両方にあった。だけど、土属性のゴーレム作成と同様、取得条件がものすごく厳しく、もはや「本当に取得できるのか?」という伝説のようになっている。だけど、僕ならダンジョンでレベルを上げて、魔道具で再現出来る。ついに来る、転移で旅する時代が!
しかしそれも、まだまだ先の話。まずは土曜日、スライム
実家に立ち寄り、とんかちとザル、
不思議なもので、同じことをしているつもりでも、毎回ラップタイムが上がっている。お昼までに、最低目標のレベル7。今回はちょっと欲張って、レベル9まで上げた。
名前 アレクシ・アペール
種族 ヒューマン
称号 アペール商会令息
レベル 9
HP 20
MP 400
POW 2
INT 40
AGI 2
DEX 46
属性 土
スキル
なし
(
(ランドスケイプ)
(ロックウォール)
(ゴーレム作成)
(剣術)
(槍術)
(弓術)
(斥候術)
(身体強化)
E 私服
E 魔道具・
ステータスポイント 残り 0
スキルポイント 残り 90
明日はトンボだ。モンスターハウスは9匹×4グループの36匹湧きなので、
帰りに実家に立ち寄り、とんかちその他を返却。そして武器屋で適当なナイフ、防具屋でブーツとマント。革鎧は、前ループで持て余したからいいや。
翌10月6日日曜日。冒険者ギルドに立ち寄り、冒険者登録ののち、初級ダンジョンへ。特に見咎められることもなく、あっさりモンスターハウスへ。部屋に入るなり
前回は、羽が全然足りなかった。リュカ様の分も必要になったからね。レベルはいずれ放っておいても上がるから、今度はマロールにいる間、トンボ狩りを優先しよう。夕方まで頑張って、今日は100回。
名前 アレクシ・アペール
種族 ヒューマン
称号 アペール商会令息
レベル 16
HP 300
MP 500
POW 30
INT 50
AGI 30
DEX 50
属性 土
スキル
なし
(
(ランドスケイプ)
(ロックウォール)
(ゴーレム作成)
(剣術)
(槍術)
(弓術)
(斥候術)
(身体強化)
E 私服
E 魔道具・
ステータスポイント 残り 0
スキルポイント 残り 160
今日はこんな感じでいいだろう。お金も108万ゴールド貯まった。今日はちょっと遅くなっちゃったから、明日の放課後、
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