閑話:女神の独白2
はぁ~、全くなんなのよ。私が顔を見せた途端斬りかかってくるなんて、コイツ頭おかしいんじゃない?とりあえずコイツの「
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旦那様との初めての「共同作業」、想像していた以上に「すっごく痛かった」けど、それ以上にすっっっっっっごく幸せな気持ちになった。
「花嫁修業」をしているときに「殿方を
というか、私が「痛み」という感覚をそもそも知らなかったから、「不快な感じ」なのかな~、という程度で考えていたのもあるかもしれない。
結構「血」とかいう赤い液体が出ちゃって、旦那様を汚しちゃったけど、その時はそんなことを気にする余裕なんてなかったわ。
でも、その後に旦那様が気が付いてからは、旦那様の協力もあって段々気持ちよくなってきて、結局いっぱいしちゃった♡
いつの間にか寝ちゃったみたいだけど、あんなに気持ちよく眠れたことは今までなかったわね。まあ、
私が目覚めてから、旦那様からこれからのことを相談された。
ここから出る方法については、私の「空間転移術」を使えば問題ないって言ったら、旦那様が感心していたわ。ちょっと嬉しい。
そんな感じで、旦那様と私の異世界での「新婚」生活が始まった。
・・・あ、ベッドに付けた血の跡を消すのを忘れちゃった。けど、その為「だけ」に戻るのもなんだから、別にいっか。
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今、私の目の前には一人の少女が倒れている。
この姿は、今の私の「
でも何だろう、この「ものすっごい」不快な気持ち。もしかしてこの子、今の私達の幸せな生活を邪魔する「害虫」なの?
私がそんなことを思っていると、旦那様が「
すると、旦那様がこの
・・・あれ、どういうこと?確か私のこの「
もしかして、封印した「キーリオ」とか言う
そんなことを考えていたから、旦那様の質問に適当な返事をしてしまった。
すると、旦那様は質問の意図と私に対する気持ちを明かしてくれた。
・・・そうよね、そうよね!そんなことないわよねっ!!やっぱり私の「思い過ごし」だったんだわっ!!!
私は、少しでも旦那様を疑ってしまったことを猛省して、全力でこの害ち...少女の状態を調べたわ。
それからしばらくすると、この子が気が付いたんだけど、何と旦那様に向かって罵詈雑言を浴びせながら攻撃してきたの。
私は、さっきいい雰囲気を邪魔されたことも重なって、ちょっと「興奮」しちゃったわ。
途中で旦那様が私のことを宥めてくれたから、「とりあえず」許したけどね。
その後、あの子...「カティ」とか言ったかしら?え、「コティ」?まあ、どっちでもいいわ。その「ケティ」?が旦那様に謝っていたわ。私としては、まだ謝罪が足りないと思っていたんだけど、旦那様が許したから私も許してあげた。旦那様は優しいわね。流石は私の愛する旦那様♡
それから、この子からいきさつを聞いていたけど、ちょっと困ったことになった。
どうやら、この子がいた集落が人族によって壊滅させられたらしい。
それだけだったら、「お気の毒様」としか思わないんだけど、旦那様が「この子が『勝手に』付いてくる」と言われたとき、「何てことしてくれたんだボケ!」と心の中で叫んじゃったわ。
それで、旦那様の提案で「ミリィ」?の集落に行って殺されたエルフたちを「全員」生き返らせたの。
あの子は、泣いて喜んでいた。良かった良かった。これであのお邪魔虫が離れてくれるわ。
その後、私達はこの集落の長から、その時の状況を聞いたんだけど、どうやらほとんど無抵抗で殺されたみたいね。
う~ん、これを聞くまでは「アンタ達の土地でしょ?アンタ達が何とかしなさいよ。」と思っていたんだけど、流石にこれだと同じことが繰り返されるわね。
旦那様も同じ考えだったので、とりあえず集落の連中を他の集落に逃がして、私達が「処理」することにした。
集落を襲った連中は、ここより南東から来たらしいから、そっちに向かっていたら、森を抜けて平原に出た。その先に、何やら小さな建物?みたいなのが見えた。
どうやら、襲撃してきた連中はそこから来たみたいね。
私達がその建物に近づいて行くと、連中が警告してきた。私達は「当然」無視して歩いていたら、攻撃してきた。
あの音は、旦那様が予想した通り「銃声」。やっぱりこの世界、というかこの国には「近代兵器」があるみたいね。
特にこちらに被害がないから、そのまま進んでいったら、立て続けに発砲してきたけど、相変わらず何の被害もない。
旦那様が「射程距離を知らないんじゃない?」と言ってきた。私もそう思う。
そんなことを話していたら、攻撃が止んだ。旦那様曰く「弾切れらしい」とのこと。どうやら、あそこにいる連中はそこまで頭が回らない「バカ」みたいね。
このまま進んでもよかったんだけど、旦那様が「爆弾を使われたら、俺が怪我をするかも」と言われたので、速攻で「処分」することにした。
私がそんなことさせないけれど、もし旦那様に「かすり傷」でも負わせるようなことをしたら、この世界を消し飛ばしてやるわっ!私にとって「この世界」はその程度の価値なんだからねっ!!
まあ、そんな事にはならなかったし、させなかったけどね。
そういう事で、連中が使っていた建物内で、銃と爆弾を見つけたから、旦那様に頼まれて私が「処分」した。この建物も同じように「処理」したわ。
これで、暫くはこの辺にいるエルフたちに危害を加えることはないと思うわ。
さて、事が終わって移動していたんだけど、何だか体が熱くなっていくのよね~。横を歩く旦那様を見ると、物凄くドキドキしてきちゃった。
・・・どうしよう、そろそろ我慢が出来なくなってきそう。
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ここの天照様は、主人公の言動に記憶領域を「全て」割り当てているため、他人の言ったことなんか記憶できませんし、する気もありません。
あと、主人公に関することの「怒りの沸点」が異様に低くなっているので、ちょっとでも「悪意」を見せた者には「誰であろうとも」容赦しません。
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