その他の設定

 異世界「アロゥ・コスモス」


「魔物」が存在する「剣と魔法」の世界。

 主人公たちがいた前世とは違い、いろいろな種族がいる。

(人族(人間)、エルフ、ドワーフ、リザードマン、ハーフリング、獣人、ハーピー、マーマン、魔族、巨人族、妖精など)

 また、「命の重さ」が非常に軽く、戦争は勿論、そこらじゅうで刀傷沙汰が頻発している「修羅」の世界である。

 種族の比率は、人族が約七割を占め、残り三割がその他の種族で、ほぼ同じ比率となっている。

 また、「魔法」と呼ばれる技能が存在し、大体のことはこれを使えば解決する。そのため、「科学」は発達せず文化レベルは現代世界で中世程度に当たる。


 キトナムフロボン国


 ディーモー男爵家次男、キーリオ・ディーモーが生まれ育った国。

 人口は約100万人を超す「この世界では」超大国。人族がほとんどを占め、この世界の人族のほぼ全てがこの国にいる。

「人族至上主義」を掲げていて、その為他種族とのあらそいが絶えない。

 また、「異世界召喚」をたびたび行っており、召喚した者たちの力(知恵、戦闘力)で今の国力がある。

 ただ、力がすべてという事ではなく秩序も重んじる(ただし「人族のみ」が対象)ため、国内はおおむね平穏である。

 今まで人族の国を統一するという目標の下、周りの人族の国と戦火を繰り広げていたが、目的が達成された今は内政に力を注いでいる。

 ただ、今までずっと戦争をしていたため、血の気が多い連中(特に貴族)がいるので、ガス抜きの為に他種族との争い(粛清と言う名の虐殺)を行っている。


 教会


 キトナムフロボン国の主教である「女神教」を信仰する宗教団体で、国内のほぼ全ての人族が信者となっている。

 の女神を信仰しており、神託を受けてそれを国政に反映させている。

 このため、この国では絶大な権力を持っており、国王より教皇の方が「実質」の地位は上である。

「人族至上主義」も、この神託があったことで、これを教義の基本として、教義に反するもの(思想含め)は厳しく弾圧される。


 エルフ(ハイエルフ)


 容姿端麗で長寿。「人族至上主義」のキトナムフロボンの所為で、人族すべてを嫌悪、敵視している。

 魔力が高く、魔法が得意。狩猟生活を送っているため、物理戦闘力もそこそこ高い。

 エルフ族には普通のエルフと上位種のハイエルフがいる。ほとんどがエルフでハイエルフは現在10人ほどしかいない。

 ハイエルフはエルフの完全上位互換で、その戦闘力は人族の軍隊一個大隊に匹敵する。

 ヒロインの「イリス」は見た目ハイエルフだが、正確には違うため他のハイエルフ達とは能力が異なる。


 この世界の「魔法」


 異世界「アロゥ・コスモス」では神(創造神)の力を「魔力」を消費することによって「魔法」を使うことができる。魔法を使用することは「魔術」とも呼ばれている。

 魔法にはいろいろな種類があり、所謂4元素(火、水、風、土)に加え、光と闇、無などの「属性」がある。

 魔法を行使できる能力を持ったものは、「魔術士」と呼ばれる。魔法を使える能力は、基本先天的な能力と考えられているため、生まれた時に使えるかどうかと使える属性が決まる。これを「魔法適性」と呼ぶ。因みに主人公のの「キーリオ・ディーモー」は「魔法適性なし」である。

 魔法を使う時には、「目的、対象、効果」を纏めた「呪文」を唱える必要がある。これを「詠唱」と呼ぶ。

 呪文は決まった文言があり、少しでも異なると魔法が発動しない。

 普通は呪文を言葉にして出すが、無言で行うことも可能で、これを「無詠唱」と呼ぶ。ただし、「無詠唱」は言葉に出さない代わりに、魔力消費が激増する。(大体10倍ぐらい消費する)

 なお、主人公の妻であるイリスは、実体が「天照大神最上位神」のため、自らの力で魔法を使えるので、詠唱の必要はなく魔力の消費もない。

 また、通常の魔法が「神の力を借りる」のに対して「神本人」が使うため、通常の魔法に比べて効果が桁違いに上がり、傍からは「別の魔法」に見える。

 主人公も、「太陽神の加護(極大)」を受けているためイリスと同じ魔法を使うことができるが、前述のようにイリス天照大神の力を借りて行使するので威力は(イリスに比べて)劣る。


 冒険者ギルドとギルドランク


 人族の国「キトナムフロボン」にある組織で、成人以上の人族が登録している。登録は義務ではないため、割合は成人以上の全人族の半数程度。

 登録には身分を証明するものが必要となる。

 ここに登録している者達は、「冒険者」と呼ばれ、様々な仕事の依頼を受けて生活している。

「冒険者」にはランクがあり、依頼される難易度によってランクが決まる。 

 今のランクはG,L,U,S,A~Fの10段階だが、Gランクはほとんどのギルドで認知されていないため、実質9段階。

 F(素人級):冒険者として最初になるランク。地位は関係なくたとえ貴族でも冒険者となったらここからになる。

 E(初級):駆け出しの冒険者。魔物討伐依頼を受けることができる。

 D(下級):一般人が対処できない低ランクの魔物を相手できる力を持つもの。

 C(中級):騎士や魔術士と同じくらいの力を持つもの。

 B(上級):中ランクの魔物「単体」を相手にできる力を持つもの。

 A(最上級):高ランクの魔物「単体」を相手にできる力を持つもの。大体の街ではここが最高ランク。

 S(超級):高ランクの魔物を複数同時に相手にできる力を持つもの。全国に何パーティかいる。

 U(究極級):災害級の魔物を相手にできる力を持つもの。現在は聖女、賢者など勇者パーティ4人が該当する。

 L(伝説級):魔王など天災級の魔物を相手にできる力を持つもの。現在は勇者一人が該当する。「太陽神の加護」状態の主人公は「ランク上」ここに該当するが、半分「神」の領域にいる主人公は最上位のGランクに近い。

 G(神話級):世界の理に干渉できる力を持つもの。ギルドでもごく一部の者が知っている幻のクラス。ギルドで登録されているもので該当する者はいないが、実力としてはイリス(天照大神)のみ該当。

 現在登録されている冒険者の割合は、F~Dまでが凡そ7割、C~Aが凡そ3割、Sは20人、Uは4人、Lは1人、Gは該当者なし。


 魔物


 魔力を持った動物の事で、自然発生することは極稀で、殆どは外部の力で創り出されたもの。

 教会の者たちが連れている場面を目撃した例があるため、何らかの関連があると思われる。

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