―第二話 学園生活の始まり―
私たちがこれから通うエターナル学園は、国の中でもトップクラスの王子や令嬢が通う学校だ。前世は私立は学費が高いからってことで普通に公立高校だったから、お嬢様学校に通えて嬉しい。今日は入学式で、シルバラと一緒に学校まで向かっているんだけど…無言。本当に私嫌われてるみたい。流石に気まずすぎるのでなにか話そうと思って、
「ねえ」
って言ってみたんだけど
「なに?(圧)」
って言われてこれ以上話しかけるのはやめておいた。
学校に着くとどこを見ても高貴な人ばかりで、本当に自分が通って良いところなのかと思ってしまう。今の私は鷹松唯じゃなくてユイだし、一応それなりのマナーは知っているつもりだから大丈夫か。
「あら?ユイー」
遠くから幼馴染のリンが私を見つけて走ってきた。
「リン、おはよう。今日も相変わらず元気ね」
「おはよう。元気が一番!だからね。それにしてもユイとシルバラ王子はホントに仲が良いわね。今日も一緒に来ちゃったりして」
「違う。お父様に言われたから一緒に来ただけだ」
そう言って、シルバラはさっさと言ってしまった。なにリンが言ったこと真に受けてんの?リンの性格知らないの?ちょっかい出してるだけじゃん。ていうか、もうちょっとあの態度なんとかならないの?シルバラが私を嫌いなのは別に構わないけど、態度があからさますぎて流石にこっちも気分良くないんだけど。まぁ、これ以上は彼との間に険悪なムードを作りたくはないから、こんなことは口が裂けても言わないけど。そんなこんなで私の学園生活は幕を開けた。
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