epB.蒼空に溢した金平糖

# Ⅵ nocturne

nocturne▶︎夜想曲

_______


「星を食べてみたい、って思ったことない?」


今日は流星群が見れるから。と柊雨に誘われて天体観測をしていたら、星を見ながら彼は言った


「いや、普通思わないでしょ!」

すかさず優香里は突っ込む


瑠奈はくすっと笑い、「柊雨くんはどうしてそう思うの?」と質問してみる


「オリオン座とか北斗七星だとか、有名な星は見つけやすいでしょ。でも、その周りに点々とする星の名前なんて聞かれても分からないよね。」


「僕も星のことはそこそこ詳しいけど…食べたいって、食いしん坊すぎるでしょ柊雨くん!!」


「その、な星が1つでも消えたら大問題になるけど、とする星が消えたところで誰も気づかないし気にしない。とゆうことですよね?でも、そんなことをしてどうするんですか?食べちゃった星は帰ってこないし…あっもしかして、星はn「そうそう!くじら…今日冴えてるんじゃない?!」

くじらが次の考察を述べる前に柊雨は口を挟む


「それはいつもですから!わたしの話を遮らないでくれますか」


「あははっ!わかってるって〜!」


口を膨らませるくじらに、柊雨は鞄から“冷凍うどん”を取り出し、こっそりと渡した


そして彼は耳元で

「はい、口封じ。俺の口で言わせて」

と口に人差し指を当てながら言う


「ず…ずるい」


「ちょっと!勝手に二人の世界に入らないでよ!!くじらちゃん何貰ったのー?!僕にも見してよ〜!!!」


「優香里ちゃんも話逸らさないでよー。柊雨くん、続けて?」


「コホンッ。くじらが言ったこと、80%は合ってるね!」

「星を“食べたい”っていうのはさ、色んな人に見られてる星を、俺だけが見れて俺だけが食べられる星にしたいんだ。」


「つまりは独占欲とゆうことですよね?」


「くーじーらー?」

「独占欲…。考えてたら俺もよくわかんなくなってきた」

そういって彼は微笑む


「はいっ!この話はさよなら!!」

「あ!みて!あれ流星群じゃない?」


「えっ!!!!ほんとに!??!うわ!すご!!!!」




所詮は星。俺の故郷のことも含めて言っている。

故郷あの星はどんな味だろうな…タイヤの味とかかな

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