第36話 兄弟、姉妹、仲の悪い人。

 兄弟、姉妹。

 仲の悪い人っていますよね。


 そこに1つの人間関係を推し量るバロメーターみたいなものがあるような気がします。


 両親と不仲な人もそうで、要するに私利私欲に溺れていて我が強いんだと思います。


 やはり兄、姉を上手に立てられない人は、やはり会社でも上手に先輩や上司を立てることができないんじゃないかなと思う。


 やはり社会というものは、まずは家庭がコアな基盤になっていて、そして学校。そして会社。社会へと徐々に世界の輪が広がっていきます。


 つまり1番小さいコミュニティーである兄弟、姉妹。そして親との人間関係が築けない人は、どんなにお金儲けがうまくても、どんなに名の知れた営業マンとして物が売れても、信用に値しない気がします。


 家庭を持てば、今度は自分が親となり、子供を守らなくてはいけない。

 妻との関係。夫との関係も、やはり学歴が物を言うわけではなく、人間性がすべてになる。


 私は4人兄弟で、上に姉がいて、下に弟が2人います。

 食べるものがないときは、1つのものを兄弟4人で仲良く割って食べなさいと教えられ育ちました。


 だから自分だけが利するような、自分だけが得をすればいいという考え方は根底にありません。


 少なくとも自分が幸せを望むなら、自分と関わる人たちにも同じように幸せになってほしい。幸せを分かち合いたい。そう思って生活してきました。


 会社もそうです。

 まずは自分の成績を軌道に乗せることが先決ですが、次いで仲間。

 仲間が潤うことを考え、そして店の売上げ、店に利益をもたらすことを考え、もう少しスケールが大きくなれば同系列の他店舗と利益を供与するよう考えなければならない。


 関連企業。

 同族企業。

 子会社。

 孫会社と、ファミリーに利益が還元できるようになれば、もっといいでしょう。


 自分が幸せになることで会社が潤い、会社が潤うことで社会に貢献する。そのサイクルを構築するのが責務かなと思う。なので基本、自分は買物を地元で済ませるようにしています。地元である海老名市が潤うように、少しでも配慮したいと思っています。


 自分だけが儲かればいい。

 社長だけが儲かればいいという企業は、とどのつまり未来永劫栄え続けることはできないように思う。


 手柄を自分で独り占めし、部下の手柄を自分の手柄のように取り上げてしまう上司がいるとすれば、こういう人たちはおそらく兄弟、親子関係を満足に築いてこれなかったはずですし、学校で何も学んできていないことになる。


 子供の頃のしつけ。

 教育。

 そして学校で培われた専門知識。


 部活動での実績。

 部活動での先輩後輩。

 上下関係。

 先生と生徒。

 そして師弟関係。


 すべては単発なものではなく、微妙に絡み合い、つながっている複合技だということがわかると思います。


 学生時代に経験するアルバイトだって、やはり人間関係が基本ですし、社長、同僚、上司との関係だって、つまりは兄弟、親子関係などの上下関係の延長のようなものです。


 もしあなたが人間関係でつまずく機会が多いとすれば、それはおそらく兄弟や親との関係が上手に構築できていないからだと思います。


 結果というのは現実を積み重ねた過去の延長にすぎません。

 未来を正したいなら過去をもう1度見つめ直し、現在の行動を改めるべきでしょう。


 行き当たりばったりの結果に満足してはいけません。

 反省のないところ、未来は何も変わりません。

 ヒントは意外と身近なところにあるような気がします。

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