第17話 時を経て得るもの、失うものがあって調和が保たれる。

 人間、プラスになること、得ることばかりではありません。

 時に身を砕き、骨までぼろぼろになり、心を失うこともある。


 幸せな出来事だけが続かないように、時折、幸せのありがたみを感じられるように、神様は不幸をお与えなさる。


 幸せだけが続けば、それはそれで楽しいことかもしれませんが、人間は馬鹿な生き物ですから、多分、日頃のありがたみを忘れてしまうのでしょう。


 生きていくというのは、本当に不思議なことで。

 得るもの。失うものがあって。

 それらがほぼ同数で。

 微妙に調和が保たれている。


 失うものから何かを学び、次こそは失敗しないぞ。

 新たな意気込みを抱き、人は前を向く。


 失うことを恐れちゃ駄目です。

 失えば何かを得ます。

 何かを得るために何かを失っているのかもしれませんよ。

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