第14話 人生に疲れたなと思うなら、それはタンポポでチューリップを咲かせようとしているから。

 人には天分がある。能力以上のことはできませんし、それ以下に振る舞う必要もありません。もしあなたが人生に行き詰まり、疲れたなと感じるなら、それはタンポポという花でチューリップを咲かせようとしているからだと思います。


 あなたの身の丈に合っていないから、どこか行動に無理があって、動作がぎこちないのです。あなたは自分がタンポポであり、チューリップではないことをまず知るべきです。


 そして自分を知ったなら、どういう花瓶にいけたときに1番タンポポが輝きを放つか、それを知るべきです。多くの人は自分というものを知らなさすぎるため、悲劇を生みます。自分をよく知らないから、自分を引き立てることもできない。


 どういう状況で1番あなたが光り輝くのか、そのためには何をすべきか。花瓶には水がどれくらい必要で、肥料には何が必要なのか。


 花瓶はどんな形状の物がいいのか。

 どんな色の花瓶に1番花が映えるのか。

 まずは、それを知ることです。


 転職が多いという人は、自分を知らないからだと思ってください。

 自分を活かし切れていないから、回りの物に目移りしてしまうのです。


 営業がいいのか、製造業に向いているのか。

 不動産の仕事に向いているのか、それともデザインの仕事に向いているのか。たしかに今は職業を選べない時代かもしれません。歳を取れば、仕事の内容を選んでばかりもいられないでしょうし、お金にキレイも汚いもないような気がします。


 事実、私も転職歴は軽く20社を超えますし、アルバイトに至っては、50以上の経験があります。なんでもしました。


 家庭教師。不動産の営業。ブランド品の販売。老人ホームの所長。伊豆七島『式根島』の民宿のバイト。浜松町にある日本食堂での弁当詰め。


 明治神宮野球場でのビール売り。学習機材の販売。神戸屋パン。ホテル・ニューオータニの客室整備員。晴海埠頭、モーターショウでのハンバーグの販売……。


 本当にお金になりさえすればなんでもしました。

 まずは自分を知ることが大事なのかなと思います。


 自分がタンポポの花なのか、ひまわりなのか。

 それともチューリップの蕾なのか。

 まずは、それを知ることだと思います。

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