第6話 絶頂の時ほど、穴に落ちる確率は高い。
神様は、いじわるだ。
こんな事を言ったらバチが当たりますが、その人が絶頂を感じているとき、まさに有頂天になっているとき、橋桁をはずします。
絶頂を感じている時、それは冷静に考えれば坂道を下り始めた時です。
《もし、オレ最高》
そう思うなら、あなたは既に坂道を下り始めたことになる。
もし現状維持がつらく、坂道を登るのがつらいのなら、あなたは平坦な道を選んで進むしかない。
よく少しの小金が懐に入ってきて趣味に散財する人がいますが、むしろそういう時こそ貯蓄すべきで、坂道を上がっているのか。それとも下ろうとしているのか。その見極めが必要になってくる。
現状を維持するのは、それは簡単なことのようで、それ相応の努力を要します。
モデルが体型を維持するのとか、アスリートが体重を維持するのは、過酷なまでのセルフコントロールが物を言うわけで、それなりに意義がある。
あの人は今という番組で、過去に一世を風靡したタレントがたくさんでてきますが、彼、彼女、一発屋といわれる芸人さんたちには、総じて華がないように思います。
今、たしかにおもしろい旬の芸人さんも。
それはそれで、おもしろいのですが、今を演じているときには、次のネタ、次の次のネタを仕込むようじゃないと駄目なわけです。
もしも山を下り始めたと思うなら、すぐにでも次の山の頂上を目指す動きが必要になってくる。下降線から上昇を描くまで時間がかかりすぎないよう、心掛けるべきです。
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