第3話
「聖那!今年も俺ら同じクラス!」
進級初日。朝。
僕らの学校は1度旧クラスに集まり、そこで新しいクラスが発表される。
で、ちょうど今クラス発表がされたところ。
「やったーよろしく」
「おい!聖那!なんで棒読みなんだよ!笑」
「いや?ちゃーんと心込めましたよ?笑」
「ほんとかよ?!てか俺らこれで何回同クラ?笑」
「7年とか?
今年も彼方の面倒見なきゃいけないのかー笑」
たわい無い会話を彼方と交えながら、新しいクラスに移動し始める。
色々言ったものの、実際彼方と同じクラスなのはなんだかんだ嬉しい気持ちが勝つ。
なんというか、、安心感的な。
「ここか。
前より購買行きやすいじゃんラッキー!」
「良かったね笑」
「おう!いい1年になりs
あ、おはよー!1年間よろしく〜!」
教室に入るなり、彼方は本領発揮の如く、
先に移動してた他のクラスだった人達に
声をかけ始める。
そんな彼方を僕は入口近くで眺めてる。
「うお、なんか賑やかだなって思ったら
やっぱり彼方か笑 」
クラスを眺めながらぼーっとしてたら、
後ろから聞いたことある声が聞こえてきた。
「え、陸もこのクラス?!」
「お!聖那もいるじゃん!笑 俺もここ」
「陸と同じクラス中一ぶり?うわぁ嬉しい」
僕の中で、彼方ともう1人の親友、神田陸。
中一で初めて同じクラスになって以降同じクラスになることは無かったものの、僕と彼方と陸でいることが多い。
「まじ久しぶりだなー!
今年は俺もちゃんと和に入れろよな?笑」
「何言ってんの当たり前だし。
てか、陸こそ彼方抑えるの手伝ってよ?笑」
「笑 覚えてたら笑」
陸は彼方とはまた違う良い奴。
キャッチフレーズ付けるなら
【爽やかイケメン】
明るいし、周りをよく見れてしっかりしてる。
その上テニス部ではエースで、教科によるけど勉強もできる。
それこそ学級委員とか任されるタイプ。
(今年は陸もいるし安心だ。)
そんなふうに1人で考えてたら
「え?!?!陸いんじゃん!今年一緒?!」
「そうみたい笑」
クラスにいる人と一通り挨拶し終えたのか
彼方がこっちに気づいた。
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