第5話 『ただいま!』

「パパ!ママ!ただいま!」

と思わず叫んでしまう出木杉くんですが家には両親は居ませんでした。


お父さんは仕事ですし、ママさんはパートに出ています。


「えっ?ママはパートには行ってなかったと思うけど?」


『出木杉くんが学習塾の夏期講習に出発しちゃったからね。

ママさんは本気で出木杉くんの進学費用を貯めるつもりだよ。』


「進学費用?」


『今までは私立なんて考えて無かったからね。今は先生達から指導されて成績が急上昇したと聞いたからね。

実際、今のきみの成績なら私立の中学も合格できるよ。』


「でも私立って学費とか高いんでしょ?」


『でもね、良い大学に行こうと思うなら私立中学から私立高校も選択肢に考えなきゃね。

良い大学を目指している人間達は、

名門の学校の幼稚舎とか名門小学校とかに行ってるんだから。』


『六大学なら公立中学からそこそこの

高校に進学するルートでも入れるかもしれないけど、幼稚園の頃から、

良い大学を目指して本気で努力している人達と戦って並ばないと合格は難しいと思った方がいいよ。』


出木杉くんは公立の小学校の5年生では

トップを目指せる成績にはなりました油断はできません。


彼の師匠達は総合的に彼が成長して

幸せな一生を生きてほしいと思っていますが、、、


彼に有利な点があるとすれば、

親戚のお兄さんという設定でゴレくんが同居して暮らしてくれて、家庭教師として勉強を教わる事ができるという

点でしょう。

それと、未来と通信できる通信機に

師匠達の誰かがアクセス中なら相談が受けられますし、先生に遠隔授業を受けられます。


英語のヒヤリングも少し学んだだけで、まだまだ中2レベルですからね。


師匠達はスペイン語、フランス語の

ヒヤリングぐらいは大学入学までに

大学卒業レベルくらいの力を身につけてほしいなんて考えているようです。


作者が第二外国語で苦労したから

ではありませんよ。

あらかじめ学んでおいて大学で良い成績を取ろうと努力しておくのも立派な

戦略です。


大学のクラスカーストで上になるのには1番躓きやすい第二外国語で苦戦しては上がれませんからね。

まぁ、美少年になった出木杉くんなら

クラスカースト上位になるのは当然ですが。


名門高校なら英語以外に他の外国語を

学んだりしているので、その点でも

有利なんですよね。

東大合格後を踏まえて、合格通知前に

住むマンションを手配したり、早めに引っ越しして入学後のイベントやオリエンテーションに備えたりといった知識を色々と先輩達から聞いたりできますが、普通の高校からだと情報収集とかも一苦労ですからね。


東大の寮は少ない上、学生運動時代から整備されていないので、東大駒場寮は廃墟のようで住むのに不適格。

三鷹寮も老朽化が酷くその上遠いという欠陥寮ですからね。


東京で新宿近くに住んでいるような家族がいかに有利かよくわかります。


まぁ、駒場寮がカルト宗教団体や左翼の巣窟で勧誘が酷いなんて、近くに住んでいても知らない情報ですからね。


出木杉くんならアパートを借りるか

家から通学するか迷うところですよね。


まぁ、どんな選択をするのかは

出木杉くん次第です。



良い大学を目指している子ども達は

幼稚園時代から努力して、

小学校時代からレベルの高い学習塾で

顔見知りという、野球でプロを目指す、リトルからシニアで名門高校とか、それに近い、そんなルートが勉強でもあるんですよね。


さて、出木杉くんはどう選ぶのかな。




(でも、の○太の家族って変ですよね。

の○太の勉強くらい、お母さんが見るとか、ドラ○もんが見るとかすればいいのに。予習、復習させているようには全然見えないし。家庭教師的な事も全然していない、、、専属家庭教師のドラ○もんが部屋に同居しているのに夏休みの宿題を毎年全然やっていないし、、、

なんて考えてしまいますよ。)



作者は家庭教師の先生がいてくれたので恵まれていました。

7年以上教わりましたから。


だからこそ思います。

の○太をダメだと言ってる育児教育ロボットのドラ○もんこそダメロボットだろ。と。

寝転んで漫画を読んでいないで、

机に座って生徒ののび太の教育プランを計画しろ!と。

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