第6話 屋上付き三階建ての未来型省エネ住宅になっている自宅

出木杉くんとゴレくんは出木杉くんの部屋から出ましたが、


「ええっ! 家が違ってる!!」


『ここがきみの家だよ。住所も

変わってない。』


出木杉くんが驚くのは当然でしょう。

屋上に出れる階段が目の前にあるのだから。

出木杉家は前の家より倍の広さになっています。

出木杉くんの部屋は3階にあり、

上は屋上です。家の外壁と天上は分厚い

鉄板でできていて色は黒です。

屋上は柵があり広々としています。

庭は小さくなり観葉植物が置かれているだけ。

玄関脇にはシャッターがあり、家の中で車の整備ができる家です。

大型車とバイクが二台くらい入りそうです。

敷地内をほとんど使用して家を建設しています。

(その敷地も増えてます。)


結構な豪邸に見えます。

おじいちゃんが亡くなった時の生命保険金でローンは完済しているので、

ローンもありません。


お風呂はジャグジーの豪華なお風呂です。以前の家とは大違いです。


1階は広いリビングと台所とキッチンと

バスルームとトイレと車とバイク置き場。


2階はお父さんの書斎とお母さんの部屋と2つの部屋とトイレ。


3階は出木杉くんの部屋と他に3つの

部屋とトイレがあります。


この家は未来型の省エネ住宅です。

台風対策で多くの窓はシャッターで

防御できるようになっています。

夏でも1つのクーラーと扇風機があれば

家中を冷やす事ができます。

冬は暖かいです。


おじいちゃんとおばあちゃんの保険金が

あるから出木杉家は貯金があります。


おじいちゃんおばあちゃんは出木杉くんが可愛いので、学資保険も残してくれていますし、贈与税のかからないように

年間100万円の金額を出木杉くんの口座に入金してくれていました。

その貯金は1000万円あります。

そのお金をどうするのかは彼次第です。


これらの事をやったのはゴレくんです。

家や貯金を活かすも殺すも出木杉くん

次第です。

人間としてダメな人間なら、

1000万円に振り回されて破滅するかも

しれません。

あの駄目夫くんが大借金という負の遺産を子孫に残して不幸にしたように。


これも幸運なようでいて、彼を試す試練の1つなのです。


1000万円に浮かれて散財するようなら

ゴレくんは出木杉くんを見放して未来に去るでしょう。

お父さんお母さんは出木杉くんに

具体的な金額は言っていません。

欲しい物があったらお母さんに言いなさいとは言っています。

大学に合格したら300万円くらいと話して、どう使うのか見守ろうと思っています。


どこかのロボットのように甘やかしたりはしません。

きちんと予習と復習をさせます。


まぁ、未来でスパルタ教育されて1年も頑張ったのだから大丈夫でしょう。


お父さんお母さんとは1ヶ月ぶりの再会です。(本当は1年ぶり)

身長も伸びたし驚かれるかもしれません。(1年ぶりだし。)


まぁ、立派な先祖から受け継いだ財産を失って、子孫に迷惑をかけた人が

いましたねえ〜。

たかだか1000万円に振り回されちゃ、

見放しますわな。

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