第1章 あとがき

これにて第1章『チロール伯爵家の遺産』は完結でございます。


本作の導入的な立ち位置で書いた、長めのプロローグとでも思っていただければ幸いです。


舞台としては、中世末から近世初期のイタリアをイメージしつつ書きました。


魔女の存在を認めた教会。


魔術を行使しながらも、科学の先駆者でもある魔女ヌイヴェル。


魔術と科学の境界が曖昧な世界といった感じでしょうか。


かのアイザック=ニュートンも「最後の魔術師にして、最初の科学者」ですからね。


あと、個人的な趣味として、主人公のヌイヴェルには白化個体アルビノの設定をぶち込みましたが、それにもちゃんと理由がありますので、物語を進めていくうちに明らかにしていきます。


魔女の知識、娼婦の口八丁いいくるめ、男爵夫人の立場、それぞれ使い分ける事により、社交界を強かに駆け抜けていく、そんなお話が続いていきます。


女性主人公視点の語り口調の作品で、今までやった事のないタイプの長編小説にチャレンジさせていただきます。


どうか今後ともよろしくお願いいたします。



次章『名医になる予定の男』、ご期待ください!

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