13-2.決戦 朱雀会
床が、冷たい。
「ま、雑魚にしては、がんばった方なんじゃないの?」
身体全身が痛い。そして熱い。
まるで自分のものじゃなくなったみたいに動かせない。
「もう立てないかしら?」
「......その顔、ずいぶん楽しそうだね」
「あらぁ、わかるかしら? 私、一方的に
......ドSが。
でももうダメそうだ。反撃どころか、反論する力さえもう残っていない。
「さあ、認めなさい。負けを」
顔に不死川の
まるで床に転がるゴミみたいな扱いだ。
だが、
「断る」
「......ちっ! しぶといわね。そういう男は嫌いよ。あーあ。なんかもう飽きちゃったー」
冷たい表情に変わった不死川が黒服の一人から何かを受け取る。
床に叩きつけられた『それ』は、恐怖を
「あなたひょっとして、自分は殺されないって思ってる? 苦痛に耐えればいつか解放されるなんて思ってないでしょうね? それなら勘違いよ。あなた程度、いつでも殺せる
不死川が鞭を引っ張って再び床に叩きつける。
どうやらここまでみたいだ。
「死になさい」
冷たい声。恐怖のあまり、思わず目を固く閉じる。
.........あ、れ?
いくら経っても想像していた痛みが襲ってこない。
恐る恐る、目を開ける。
「よー。こんなとこでなにしてんだ、バカヤロー......」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます