第29話 蒼が散る



 見せたいものがある──そう言って森の中を先導するルトの後ろを、何も言わず黙々と付いて行くカケル。

 この森自体は、魔王城に行く為に何度も出這入りした事があるが、こんな道のない──多少足の踏み場はあるものの、それでもお世辞にも歩きやすいとは言えない所まで来るのは初めてだった。この辺は獣型の魔物が多数生息しているので、願わくば遭遇しない事を切に祈るばかりだ。

 などと考えながら、ルトの小さな背中を淡々と追う。

「………………」

 大した時間が経ったわけでもないのに、ルトを見ると懐かしく思えてならないのは何故なのだろう。半日──たった半日程度しか離れていないはずなのに、もう何ヶ月も過ぎたかのような気すらする。



 それだけ、フレイヤとの時間が濃密だったのか。

 それとも、心の距離が遠のいてしまったからなのか。



 声を掛けられた時、ルトの表情がとても寂しげだったせいもあって、そんな心情をどうしても抱いてしまう。

 あるいは。

 あるいはこの時、ルトは既に覚悟を決めていたのかもしれない。



 カケルとルト。

 二人の別離が、そう遠くないという事に──。



 と。

 一瞬、ルトの体が傾いたように見えた。

 バランスを崩したのだろうか、などと怪訝に思ったその時、

「……うっ」

 と小さく呻いた後、貧血でも起こしたかのようにふらつき始めた。

「!? 魔王っ!」

 気が付けば、体が勝手に飛び出していた。

 自分でも驚くほどの瞬発力で駆け寄り、間一髪、今にも倒れそうになっていたルトの肩を抱き寄せた。

「……大丈夫かお前? 顔色悪いぞ」

「……問題ない。単なるつわりだ……」

 つわり? と繰り返すカケルに、ルトは青白い顔で口元を抑えたまま、こくりと小さく頷く。

「妊娠したと分かった頃から、どうにもここ最近、つわりが酷いんだ……」

「つわりって、確か吐き気がしたりするやつだろ? そんなに気分が悪いなら、ここで引き返した方が──」

 ぎゅっと不意に袖を掴まれ、カケルは口を噤んでルトの顔を覗き込む。

「私なら大丈夫だ。だから、一緒に来てカケル……」

「お前、何でそこまで……」

 縋るような目で見つめるルトに、困惑した表情を浮かべるカケル。こんな顔をされたら無下にもできないし、体調不良を押してまで行きたい所があるなら、できるだけ叶えてやりたい。個人的にはベッドの上で横になっていた方が良いと思うが、さりとて意志は固そうだし、進言したところで聞き入れてはくれないだろう。

「ほら」

 と、カケルは腰を屈めて、ルトに背中を向けた。

「カケル……?」

「早く乗れよ。どうしても行きたい所があるんだろ?」

 ルトの顔を見ず、ぶっきらぼうに言うカケル。

 まさか、こんな少女マンガみたいな真似をする日が来ようとは。今までさんざん厨二病な言動をしてきたカケルではあるが、これは別のベクトルでものすごく恥ずかしい。心なしか顔も熱い気がする。大体こういうのはスイーツ(笑)の妄想でありがちな俺様系イケメンがやってこそ様になるわけで、自分みたいなニヒルでクールな男には似合わないのだ。今見えない誰かに失笑された気がしてならないが、おかしな点などあるわけがない。いいね?

「ありがとう。カケル……」

 何に対する言い訳なのか分からない供述を胸中で繰り返していると、そんな蚊の鳴くような声と共に、ふわっとルトがカケルの背中におぶさった。

「あったかいな、カケルの背中は」

「──っ。行くぞ!」

 首元に頭を預けて囁いたルトに、カケルは熱くなった頬を悟られないよう声を張り上げて立ち上がった。

 ルトの体は、想像していたものよりずっと軽かった。





 星が瞬く。夜のとばりが深くなるにつれ、頭上に浮かぶ満天の星が一層眩く輝いていた。

 そんな夜空の下を、カケルはルトを背負いながら森の中を進んでいた。

 最初こそこんな真っ暗闇の中を灯りも持たずに入ったら危ないのではないかと懸念していたのだが、月光のおかげもあってか、比較的楽に進めた。まあそれ以前に、何故か周囲が元々明るかったというのもあるのだが。

 ルト曰く、『蒼月そうげつ』から放たれるマナ(魔力の源)には、ここら一帯の木や石を僅かながら発光させる力があるらしく、このように周りが明るく見えるのだとか。理屈はさっぱり分からないが、灯りを持たずに歩けるというのはありがたい事だった。言っても、薄暗いのに変わりはないから、足元に注意するに越した事はないけれど。

 何にせよ、あまり苦なく歩く事ができて本当に良かった。でなければ、ルトを背負いながらこんな深い森の中を進むだなんて真似、絶対にしなかっただろう。

「なあ魔王。まだなのか?」

 ルトをおぶりながら、カケルは石につまづかないよう細心の注意を払って地を踏みしめる。

 体力はまだ全然余っているが、ルトの体調を考慮すると、なるべく早く用を済ませてゆっくり休ませてやりたい。でないと母体どころか、お腹の子にも障りかねない。

「もう少し、あともう少ししたら……あっ」

 ルトが前方を見て声を上げた。それにつられるように、カケルも視線を前に向けて目を凝らす。

 すると森の奥から、蒼い光が燦然と差し始めた。そこだけ木々があまり無いのか、視界が開けているように見える。もしかすると、向こうに川でもあるのかもしれない。

 急斜面という可能性も否めなかったので、念の為慎重に歩いていると、次第に水が湧き上がるような音が耳朶に届いた。川にしては音が小さいし、一体何だろうと訝しみながら先に進んでみると──

「すげえ……」



 そこには視界いっぱいに広がる大きな泉が、蒼い燐光を放ちながら美しく輝いていた。



 水質は底の様子が窺えるほど澄んでいて、様々な小魚や水草が生息している。それだけ環境が良いという何よりの証拠だ。

 そしてくだんの蒼い燐光は、どうやら泉の底から浮かび上がっているようだった。まるで無数の蛍が天に誘われているかのように見えるし、空から降るはずの雪が、物理法則を忘れて頭上高く昇っているかのようにも見える。

 何にせよ、とても幻想的な光景だった。

 文字通り目を奪われるほど、壮大な光景だった。

 そんな心ここにあらずといった様子で茫然とするカケルに、

「綺麗だろう? これは『蒼月』の日でないと見れない光景なんだ」

 とルトは呟いて、自発的に背中から下り始めた。

「お、おい? 大丈夫なのか?」

「もう大丈夫。カケルのおかげでだいぶ気分が良くなった」

 言って、地面に足を付けるルト。まだ微妙にふらつきはしつつも、確かな足取りで泉へと近付いていく。

「この泉の底には魔法石がたくさん沈んでいてな、『蒼月』の光を浴びるとマナに反応して蒼く輝くんだ」

 そう説明しながら、ルトはゆっくりとした歩調で泉の前へと辿り着いた。まだいくらか顔色が優れていないように見えたが、もう少しばかり休んでいた方が良かったのではないだろうか。

 と、心配げにルトの背中を見守るカケルをよそに、「ここは私のお気に入りの場所なんだ」と彼女はふわっと踊るような動作でこちらへと振り返り。

 華やいだ笑みを向けて──囁くような小声でこう呟いた。



「どうしてもこれを見たかったんだ。カケルと一緒に……」



 その瞬間、今までにない量の蒼い燐光が、ルトの背後で一斉に舞い上がった。

 幾多の光が無作為に飛び散り、周りの景色を蒼く彩る。風が吹く度に木々が燐光の軌道を逸らすように揺れ動いて、より一層に蒼色がばら撒かれた。それにつられて木の葉が風に乗って散り行き、旋回しながら地面へと落ちていく。上昇していく蒼い燐光とは対象で、何だか不思議とアシンメトリーにも見えた。

 しばらくの間、カケルは口が開けずにいた。

 それぐらい、目の前の神秘的な光景に見入っていた。

 それ以上に、この光景をバックに佇むルトに、思わず瞬きを忘れるほど釘付けになっていた。

「少し前に、母様からカケルとどんな話をしたのか聞いた」

 一時の静寂の後、ルトが寂しげに視線を伏せながら口火を切った。

「母様に言われたのだろう? この城から早く出て行くようにって」

「………………」

 カケルは何も言わなかった。

 何も言えなかった。

 沈黙する事で、肯定の意を表すリアクションしか取れなかった。

「母様の言った事はきっと正しい。魔王を──魔族を滅ぼそうとしている奴らの多くは、今や人間同士の戦争で有利に運ぶ為の材料としか見ていない。同胞が目の前で殺され、嬉々として皮を剥がれて角をもがれる様を幾度となく見てきた。この先も──いや戦火次第では、今よりもっと悪化するかもしれない。もしそうなったら、カケルもただでは済まされない。私と懇意にしているという事が人間達に知れたら、何をされるか分からない」

 それこそ、人質に取られたって、何もおかしくはないんだ。

 そう弱々しく漏らすルトに「……なんで」と歯が軋みそうなほど噛みしながら、カケルは言う。

「なんでもっと早く言ってくれなかったんだよ。そしたら相談に乗れたかもしれないのに」

 解決とまではいかなくても、重荷を一緒に背負うぐらいはできたかもしれないのに。

 痛みを共有してやれたかもしれないのに。

「前々から母様と話し合ってはいたのだが、あくまでも推論の域は出なかったし、確たる証拠も無いんだ。そんなのは私達の単なる被害妄想で、純粋に今でも魔王を諸悪の根元だと思っているのかもしれない。ただ単に金目当ての連中が増えただけかもしれない。そんな話をして、無駄にカケルを動揺させるような事はしたくなかったんだ」

「でもスパイからの話じゃあ、信憑性はかなり高いんだろ? それでお前はどうするんだよ。このまま黙ってやられ続けるのか? 何もやり返さないままでいるつもりなのかよ!」

「できるわけないだろう」

 自分の事のように怒りを露わにするカケルとは対象的に、ルトは静かな面持ちで言葉を返した。



「カケルの故郷かもしれない場所を攻めるだなんて真似、私にできるわけがない」



 そんな理由で、今まで人間との戦争を避けていたのか?

 カケルの故郷を滅ぼすまいとする、その一心で?

 いやそれ以前から、ルトはずっと耐えしのんでいたのだ。初代魔王と同じ愚行はすまいと。

 それでも、相当な憤りがあったはずだ。場合によっては、今まさに人間と魔族の二大戦争が起きていても何ら不思議でも何でもなかったハズなのだ。

 それを、カケルという唯一つの存在が止めてしまった。

 魔族の中には、現状を憂いでいる奴など、それこそいくらでもいただろうに。

 そんな私的な感情で戦争を思いとどまっていると知れたら、ルト自身の立場も危うくなるかもしれないのに。

「お前……」

「心配しなくても、魔王城が落ちるだなんて事は未来永劫ありえない。一方的にやられるほど魔族は弱くなどないし、この私もいる。私が魔王でいる限り、魔族は滅びたりなどしない。人間なんぞに好き勝手されるほど甘くはないと、骨の隋まで知らしめてやろう。だから──」

 と、そこで言い含むように口を閉ざして。

 目に見えて分かるほどの精一杯の笑みを作って、ルトはこう告げた。



「だからカケルは、今の内にここから離れた方がいい」



「そんなの……」

 気づけば、拳が震えていた。

 きっとこれは怒りだ。

 なんでも自分で抱え込むルトに対する怒りだ。

 それ以上に、何も知らずにいた不甲斐ない自分に対する怒りだ。

「そんなの、了承できるわけないだろうが! お前やお腹の子を見捨ててここから逃げろって言うのかよッ!」

「カケル……」

 思いの丈をぶちまけるカケルに、ルトは困ったように眉尻を下げた。

「大体、お前はそれでいいのか!? それで平気なのかよお前は!」

「辛いよ」

 ルトは言う。

 寸毫の迷いなく──視線を逸らそうともせず、真っ正面にカケルを見据えてルトは言う。

「辛いし、悲しいし、寂しい。でも」



「カケルの苦しむ姿を見るのは、もっと辛い」



 ルトは。

 ルトはこんな時にまで、カケルの身を案じてくれていた。

 誰よりも想ってくれていた。

 こんなどうしようもない自分に、ここまで心を砕いてくれていたのに。

 どうして自分は、彼女に何もしてやれなかったのだろう。

 こんなにも、自分を好いてくれていたというのに──。

「私は大丈夫だから」

 と。

 悄然とするカケルに、ルトは今にも崩れそうなほどの脆い微笑を浮かべて言葉を紡ぐ。

「私一人じゃあ耐えられなかったかもしれないけども、今はこの子がいるから」

 言って、自身の腹部を慈しむように優しく抱くルト。

「カケルとの子がいるから、私はきっと大丈夫」

「魔王……」

 信じられるわけがなかった。

 今のルトを見て、大丈夫だなんて微塵も思えなかった。



 ルトは辛いと言った。

 多分、真実だ。

 ルトは悲しいと言った。

 それも真実だ。

 ルトは寂しいと言った。

 疑いようのない真実だ。



 しかしそんな言葉以上に──ルトが危うく見えたのだ。



 いや違う。カケルが想像しているよりもずっと、不安で押し潰されそうになっているはずだ。

 でなきゃ、あんな悲愴感に満ちた笑みを見せるものか。

 だから、カケルは──

「できねぇよ、そんな事」

 ぐっと拳を強く握りしめて、カケルは言い放つ。

「お前を放ってなんておけるかよ。やっぱりオレも──」

「私は馬鹿だから」

 と。

 カケルの言葉を遮る形で、唐突にルトがそう切り出した。

「私は馬鹿だから、カケルとの恋が実ったとばかり思い込んでいた。カケルの気持ちも考えずに、私の気持ちだけを押し付けてしまった。カケルの気持ちをちゃんと確認せずに、私だけが勝手に浮かれて思い上がっていたんだ」

 本当に馬鹿な女だ。

 と自分を戒めるように、ルトは両腕をぎゅっと掴んだ。

「だから、今度こそ聞かせてほしい。カケルは────────」



 ──カケルは、私の事が好きか?



 世界が静止したかのように見えた。

 周りの音が──虫のざわめきや葉擦れが一瞬消えたかと錯覚するほど、ルトの声が鮮明に耳朶へと届いた。

 ごくり、と生唾を飲む。首筋から垂れた汗が背中を伝い、生温い感触が肌を撫でる。

 自分はルトの事が好きか否か。

 それは、フレイヤにも問われた言葉だった。

 何度も自問自答を繰り返した問いだった。

 その答えは未だに出ていない。言うなれば、返答は『分からない』だ。

 だがそんな事を言えば、きっとルトはカケルを突け離す。私は大丈夫だと気丈に振る舞うに決まっている。

「す、好きだよ」

 だからこそ、こう答えた。

 ルトを独りにしない為に、嘘を吐いてみせた。

「それは」

 でも、そんな虚勢など。

 ルトはとっくに見破っていて──



「それは──世界を敵に回していいほどにか?」



「オ、オレは…………」

 無為にときだけが流れた。

 二の句が継げなかった。

 何も答えられなかった。

 何故ならそれは、究極の選択だったから。

 どちらも即座には選べないほど、簡単な選択ではなかったから。

 ああ──こんな時になってまでカケルは、我が身を案じてしまったのだ。



 なんて脆弱。

 なんて愚鈍。

 なんて、矮小。



「くぅ…………っ」

 柄にもなく、涙が込みあげてきた。

 どうしてこんなにも、自分は情けないのだろう。

 こんなにも恋慕ってくれる女の子の笑顔一つすら、満足に守ってやれないだなんて……。

「カケルは悪くない」

 その時。

 己の無力感で打ちひしがれるカケルを包み込むように、ルトが優しく頭を胸の中に抱き寄せた。

「カケルは何も悪くない。責任を感じる必要なんて全く無い。私は妊娠した事を微塵も後悔していないし、カケルに恋して良かったって、今でも心の底からそう思っている」

 カケルと出会わなかったら、今の幸福に満ち足りた私はいなかっただろうから──。

 カケルの髪を撫でながら、ルトが耳元で穏やかに言葉を紡いでいく。

 まるで寒空の下を暖かな陽だまりを受けて微睡んでいるかのような。

 波の無い広大な海の上を、クラゲのの如くたゆたうかのような。

 そんな聖母の温もりにも似た、静謐とした口調だった。

「ただ単に、タイミングが悪かっただけなんだ」

 きっとそうなのだろうと、カケルも思う。

 もしも世界がこんなにも混沌としていなかったら。もしも人間側にもっと心の余裕があったなら。もしも初代魔王が、怒りに狂わずにいられたなら。お互いを想いやる心があったなら。

 もしも。もしも、もしも──。

 でも、そんなのは仮定だ。

 所詮はIFだ。

 どんなに夢想した所で、過去は何も変わりはしない。

「私が普通の人間だったなら良かったのにな」

 表情は抱かれているせいで窺えないが、夢現ゆめうつつにも似た朧げな口調でルトが声を発する。

「勇者と魔王とじゃなくて、お互いに普通に出会って、普通に話をして、普通に恋をして──そして、どこかの町の広場で、友人達に祝福されながら結婚式を開くんだ。

 それから小さな家だけど、一緒に暮らすようになって、子供も何人か授かって、質素だけれど、決して裕福ではないけれど──笑顔の絶えない、どこにもありふれた当たり前の日常を、年を取って老いた後もずっと続くんだ」

 所詮は仮定だ。IFだ。現実には起こりはしない夢物語だ。

 でも、夢物語でもいい。

 そんな世界が本当にあったのなら。

 二人が普通に出逢えたのなら。



 こんなにも、苦しまずに済んだかもしれないのに──。



「そんな世界だったなら、どんなに、どんなに──……っ」

 ルトの淡く濡れた声が耳朶に響く。顔は見えないけれど、きっと今、ルトは──

 蒼い燐光が舞い散る桜のように夜空を覆う中で、カケルはルトに抱きしめられたまま、込み上げる嗚咽を必死に噛み殺す事しかできなかった。


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