7話

「ふぅ〜〜、いい汗かいたな〜〜」


地下で途中で襲ってくる害虫をボコボコにしながら家庭菜園をしていたが、一段落ついたので屋敷に帰って汗を流した。


「定期的に動いとかないとだめになっちゃうもんね」


やっぱりいくらヒモ見習いの僕としても多少は体を動かないと気持ちよく1日が過ごせないし体に悪いからね。

不健康でぶくぶく太ってるデブにはなりたくないなし、それじゃあせっかくヒモになってもどこにも行けないし何をするにも不自由だからね。


「ヒモはヒモでもすぐちぎれちゃうようなヒモよりは鋼鉄の鎖でありたいな〜……なんちゃって〜」


くぅー


お腹がかすかに、情けない音を発する。


「むぅ〜腹減ったな〜……あ、そうだ、この前ロゼからお小遣い貰ったばかりだしどっかご飯に行こ〜かな〜」


膳は急げだ。


□□□


早速、着替えて外に出て王都の出店が沢山あるエリアにきた。


「ジュルリ……どれも旨そうだ。」


試しに色々と眺めてみたが肉に魚にデザートによりどりみどりだ。


天国はここにあったのか……。


おぉ、なんかいい匂いがするぞ! くんくん。



「おうおう、おめぇ〜は今日もきたのか〜、暇人だな〜。」



美味しいお肉の匂いに誘われて歩いていると変な親父に出会った。



「よっす〜ゴル爺元気〜?」


「ったく、おめぇ〜はあいかわらずふざけてんな〜。俺をゴル爺呼びする野郎はおめぇ〜くらいだよ。」



ゴル爺がゴシゴシと僕の頭を撫でる、正直少し痛いのでやめてほしいと思ってる。ただでさえちょっとチビの僕が更にチビになってしまう。


ゴル爺の見た目は筋肉隆々で顔面に大きいバッテンの傷があるのが特徴だ。見た目がもう闇ギルドのギルドマスター見た目ですごく怖いのだが本人は花のことをお花さんと話しかけたり孤児院の寄付を欠かさないというほどの人で実は結構いい人で心の優しい人だったりする。



「いいじゃんか〜僕とゴル爺の仲でしょ〜」



そんなゴル爺との出会いは僕が見習いヒモになる前からでもう結構長い。何気にロゼより付き合いが長かったりする(これをいうとロゼか嫉妬してしまうので言わないが…)



「けっ、何がおめぇ〜と俺の仲だ〜。おめぇ〜と一緒にいたら命がいくらあっても足んねぇ〜よバカ」


「なにそれ〜そんなことどうでもいいから焼き肉串頂戴〜」


「おいおい、俺の言葉は無視かよ。よし、任せとけ今日もおめぇ〜が感動するような一品を上げるぜ」


「わーい、ゴル爺大好き〜〜!」



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