第6話

「うーん、朝から色々とあって疲れてたな〜。昼からはのんびりするぞ〜っと。」


朝食が無事終わりロゼ含め他のギルドの面々とは別れ後片付けをやっていて終わったところ。

やっとここから念願の自分の自由時間だ。ここからは何してもいい時間……最高だ。



「何しようかな〜うーん……とりあえず畑の様子でも見てくるか〜」



実はこのギルドの近くというか地下には大きな空きスペースがある。前までは他のギルドメンバーが練習場所として使っていたのだが今はその大半のスペース僕が趣味で家庭菜園をしている。植物育てるのってなんか好きなんだよな、美味しい野菜もできるし家計にも助かっていると思う……まぁ僕の金じゃないんだけどね。


「お〜今日もいい感じに育ってるな〜」


早速地下に来てみたが、屋敷ぐらいの広いこのスペースにズラーッと農作物が植えられている。しかし、太陽の日も当たらないこの土地に作物が育つなんて変な話だ……その理由が不思議なのが上の方を見上げると太陽のようなものがある、そのおかげで作物が育つようになっていると思うのだが正直原理はまったくわからん。

しかし、雨や災害のことを気にしないでいいので非常に助かっている。



「あっ!また害虫がいるじゃん、もうやめてほしいよねっ!」



「ギョエ〜〜」



作物の近くにいた害虫を追い払う。コイツらは鳴き声がうるさく作物も荒らしやがるので早めに退治しておかない。


「家庭菜園に害虫はつきものだと思うけどなんとかならないかな〜」


最初は隅っこの方でやってた菜園も害虫をついでに倒すようになって僕が地下で家庭菜園を始めてからどんどん貸してくれるスペースを増やしてくれ今では殆ど僕のスペースになっている。

前にほんとにいいのか聞いたことがあるんだけど、ちょいちょい出てくる害虫を駆除してくれたら問題ないと言われたので以後定期的に害虫を駆除する代わりに使わせてもらっている。


「多分あの穴を塞げばなんとかなると思うんだけどな〜」


広い部屋の隅っこの方になんか奥へと続く洞窟がある僕はその先へは数回しか行かなかったが多分害虫達の巣があってそこから来るのかなと予測している。


「前に中に入って大分倒したと思ったのにな〜倒しても倒しても出てくるし」


そんな事を行ってる今度は洞窟の奥から翼の生えたトカゲが出てきた。害虫の次は害獣か…アイツは一度僕の丹精込めて作った作物たちを踏み荒らしたので容赦はしない。近くにあったクワをトカゲにむかって投げつける。


「グオォォ!!」


瞬殺だ。全くこんなに弱いのに洞穴から出ないでほしいよね。


「よし〜、邪魔者はいなくなったし植物達を愛でようかな〜」  


邪魔は入ったが自分の時間に戻るのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る