第22話神無家と神守家

社畜が死んだ。

阿修羅に殺された。

首に手の跡があったから首を殺されたと思う。

「父さんと社畜も死んじまったのか...」

情けない。悔しい。自分は二人も死なせてしまったという罪悪感。

そうして、社畜の死体の前で正座しぼーっと良太は眺めていた。

そこに、足音がコツコツと聞こえてくる。

ゆっくりと横を向くと長い白い髪の女の人がいた。

顔はかなり整っていて、目の下にはほくろがあり、心配になるぐらい肌が白い。

「な、なんですか」

怯えた様子の良太を食べ物を見るような顔をした。

「おっと、食っちゃダメだった。少年、強くなりたいんだろ?」

「うん」

迷わず返事をしてしまう。

「ああ、やっぱりいい。そういうところがいい。現世と他界をつなげるものよ。ああ」

なんだこいつ。

そして、歩き出す。阿修羅堂とは反対方向へ。

「少年。強くなりたいんだろ? こっちへ来い」

そこには、さっきまでなかった巨大な門がそびえたっていた。

「さぁ、地獄にようこそ」

とニヤリと非常にうれしそうに笑う。

良太は、一歩ずつゆっくりと歩く。

一歩一歩一歩一歩...そして、門が開きだす。

「こちらです。神無様。あなたをずっと待ってました」

門の中に入るととにかく暑かった。

一本の道の周りには火が燃え盛る。

正面には巨大な中国風の建物が建っていた。

そして、キョンシーのような人? 達がきれいに並んでいた。

『おかえりなさいませ。我が主』

あれ、俺なんかした?

と混乱していた良太にさっきの女の人が声をかけてくる。

「ま、そんなに心配しなくてもいいよ」

と優しい声で言ってくれた。



建物の中に入ると豪華な壁紙とたくさんの家具が置かれていた。

「ささ、こちらです」

とソファーの方を指さされる。

流れるようにそこに座る。

「えっとー、ここどこですか?」

思ったことをそのまま伝えてみた。

「うーん、そうですね。ここは大まかに言えば妖界なんだけど...その中にある冥界ってところかな。死者の魂が最初にここに来るんだよね」

「ほうほう」

「そして、ここで転生するか記憶を残したまま霊になるか...っていう手続きをするところでもあるんだよね」

ここで、死者の行き場所を決めているってところか。

そして、話はまだ続くらしい...





時間がなくてここまでになってしまいました。すいません...

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