第14話地界
「くそくそくそどもが! 愚民! ああああ」
一人、部屋で叫ぶ。
家具や物を壊したり、とにかくそいつは暴れていた。
そこに、一人の男が現れる。
「し、失礼します! あ、天照―—」
「黙れぇ!」
手を男の方に向けて首を跳ねる。
「私は今、ものすごく怒っているのだぞおおおお!」
今すぐにも、下界を破壊したい。
それが、天照の気持ちだった。
尊寿を救出したその後、社畜と共に地界へ向かった。
「こっちです」
そこは、妖界の奥地にある地獄の門のような扉があった。
「うわー、でっかいな」
「まあ、初めてならその反応でしょうね」
その扉がゆっくり開く。
「さあ、行きますよ」
これが、地獄という感じだ。
一本の道の周りに炎が舞う。
「うわ、暑っ」
「あれ? 妖力で体温調節できないんですか?」
「え、そんなことできるの」
良太にとってそれは、初耳だった。
「まあ、今は気合で乗り切りましょう」
「はあ、無責任だな」
良太達は地界の奥地へ向かう。
との道中に何人もの社畜のようにスーツをきてサラリーマンのように働いている霊がいた。
そして、ついに目的地につく。
「ここが、我が主の城です」
そこには、大阪城のような日本の城が建っていた。
そして、社畜にゆっくりと入り口を開けられる。
中には、デスクワークをしている霊がいた。
目の下にはクマがある霊もいた。
「あ、社畜さん。仕事、お願いしたいんだけど」
「あ、すいません。今別の仕事がありまして」
「あ、そうですか」
この人達、本当にサラリーマンしてるな。
「じゃ、案内しますね」
そして、階段をのぼった。
社畜が両開きの扉をコンコンとノックをする。
「失礼します、良太さんを連れてきました」
「入れ」
扉を開けて、椅子に座っていた一人の男がいた。
身長は、3mほどだった。
その大きさに驚いているとそいつが口を開く。
「私は閻魔大王だ。よろしく、良太君」
「よ、よろしくお願いします」
ビビりながら閻魔と握手をする。
「では、これからどうするかの話を良太君にしよう」
そこから、長々と色々話された。
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