第8話初戦2

 空を飛び、天狗のもとへと勢いよく向かう。

「ほう、この短時間でそれを覚えるとは...やりますねぇ」

「ありがとう」

 神社や、京都の全体を見下ろせた。

 そこから、戦いはスタートした。

「行きますよ」

 空を蹴り自分の周りをぐるぐると回る。

 そこから、遠距離攻撃をしてくる。

 それを、避ける。

 良太は、避けながら呪文を唱える。

絵霊イメージ!」

 呪文を唱えると、宙に書いたの絵が実物になる。

「やりますが、あなたは私には勝てませんよ」

「ふざけんな! 陰キャ高校生なめんなよ!」

 良太も勢いよく空を蹴り、天狗との距離を詰める。

「おらあああああああ」

 剣を天狗へと振る。

「うーん、まだまだですかね」

 そういわれた瞬間、右側から強烈な衝撃が走る。

「それは、避けないと」

 右側から良太は蹴られた。

 天狗は余裕そうな顔をしていた。

「がはっ」

 これが...神...

 すごく強かった。

「後は、とどめか」

 冷酷な気配を出し言った。

 尊寿も事態を重く見たのか、撤退の準備をしていた。

 しかし、天狗はそれを見逃さなかった。

 天狗は真っ先に、尊寿のもとへ向かった。

「なっ」

「何してんだよ、爺。お前が早く死ねば良いことを!」

 そう言って、尊寿の体を蹴ろうとする体制に入った瞬間、白い閃光が通った。

「なあああにいいいごおおおとおおお!」

 憎悪の声とともに林の奥に吹き飛んでいった。

「大丈夫か」

 そこには、刀を鞘にしまう女性の姿があった。

「あ、はい。何とか...」

「そうか、よかったら家へ来てくれ。手当をしたい」

「あ、ありがとうございます」

 そこから、初めて女性の家へ行った。



 その後、女と俺と尊寿で家に向かった。

「よかったのー、童貞」

「黙れ、殺すぞ」

 その後も歩いていると、少し前に歩いている女が口を開く。

「あ、申し遅れたな。私は、田丸 美香。よろしく」

「え、あ、よ、よろしく、お願いします」

 そして、住宅街を歩くと一つの家の前へ立つ。

「ここだ」

 そこは、二階建ての一軒家だった。

「お、お邪魔します」

 リビングにある椅子に座って待っていると、医療品を持った彼女が来た。

 その後、すぐに手当てを手際よくやり、話始める。

「色々、聞きたいことありますが、なぜ神と戦っていたんですか?」

「えっと、こいつを神に天界へいかせるためです」

「ほう、なぜ天界に?」

「わしは、天界へいけないと死んでしまうからのう」

「それに、あなたがてを貸しているということですか」

「はい」

 少し考えている彼女。

「あなたは、弱い。下手したら死にますよ」

 こちらを見て告げられる。

「いや、もういい。なんもないより、なんかあった方がいい!」

 そう返すと、諦めたようにこっちを見て、

「そうですか、貴方のような人は、止まりませんから」と笑顔で言われた。


 その後、何故か連絡先も交換した。

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