下準備

翌日の朝になり、俺は誰よりも早く起きて神楽に連絡を取った。


蓮)朝早くから悪いな、こっちは荷物と仲間の状態で町を出れそうだが、準備が出来次第学校を退学するつもりでいる。


神楽)そうか。だが、無理だけはするな。焦って行動すると政府が畳み掛けてくる可能性だってあるからな。


蓮)分かった。とりあえず今日あたりに退学届けのことについて強矢に話しておく。


神楽)あぁ、分かった。んじゃ、まt


蓮)あっ、ちょっと待て。


神楽)え?あっ、どうした?


蓮)すまない、まだ話さなければならないことがあった。2日前に俺は能力を試そうと山奥の廃墟の場所にいたんだが、そこで殺し屋に狙われてな...


神楽)今喋ってるから大丈夫だとは思うがどうだったんだ?


蓮)まじで危なかった。尚更、1回死んでるし。

能力のおかげで助かったがな。


神楽)それは大変だったな。んで、その能力は治癒とか不死系か?


蓮)あぁ、不死の能力だな。だけど、本題はそっちじゃない。


神楽)どういうことだ?能力のことじゃないのか?


蓮)能力の事じゃなくて...俺を殺そうとしてた殺し屋の事だ。俺もよく覚えてないんだが、なんというか...仲間になった。


神楽)??は?


蓮)俺もよく分からないんだよ。なんか仲間にならないか的なことは言ったけど、なんせ夜中で1回死んでるわけだし、戦闘に必死で覚えてないんだよ。


神楽)まぁ、仲間になったんだよな?信用できるのか?


蓮)多分。今日また、過去とか、能力の事とか聞いてみるけどな。まぁ、信頼できるか条件を出してみてそれを受けてくれたら信用しようと思う。


神楽)分かった。また、なんか進展あったら連絡しろよ、相棒!


蓮)おう!またな相棒!


そして俺は電話を切った。


蓮)んじゃ次のタスクに移りますか。


俺はそういうとキッチンに向かい食事を作った。簡単な物だが半熟の目玉焼きと下にカリッと焼いたベーコンを作った。栄養のことも考え野菜を盛り付け、トーストを作り鈴仙と強矢を起こした。


蓮)2人ともおはよう。朝飯はできてるから食べてくれ。


強矢)朝飯まで作ってもらって悪いな。


鈴仙)朝ごはんなら私が作ったのに...


蓮)昨日作ってもらったのに俺が何も振る舞わないと失礼だろ?一応、2人は客人なんだから。あと、飯食ったら強矢は先に学校に行っててくれ。俺は鈴仙とやらなきゃならない事がある。


強矢)分かった。


鈴仙)ええ、分かったわ。


俺たちはほぼ同時に食事を終えるとそれぞれの事をし始めた。鈴仙は俺たちの学校の転校証明書を書いていた。強矢は身支度をし始めた。俺は鈴仙のための武装確保と質問表を作った。やがて身支度を終えた強矢は家を出た。


強矢)んじゃ、先に行ってるわ。


蓮)おう、また後でな。

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