aweikening(覚醒)

蓮)俺を怒らせたんだ。綺は...いや人の命は玩具なんかじゃねぇんだよ!...俺はお前が死のうがお前を殺し続ける!何があっても泣き叫ぼうがお前を殺す。


俺はそう言った。するとお構いなしにXは激昂した様子で俺に殴りかかってきた。


蓮)今の俺に勝てるとでも?


そういうと俺は本気で蹴りを入れた。


重低音の音が響き、俺がXに蹴ったところには体を貫通するほどの穴が空いていた。Xは苦しそうに喚き出したが俺は勢いのままXを踏みつけて飛ぶと頭に向けて強烈な踵落としをお見舞いした。その結果、Xの頭は原型どころか粉々になった。しかし俺は容赦をすわけもなく。すでに死んでいるであろうXの体を形が無くなるまで踏み潰し続けた。


蓮)なんで、お前みたいのが生きてるんだよ。ただなんともない日常過ごしていただけじゃないか。何が悪かった?何がいけなかった?俺たちが何をした?言えよ!何をしたか言えよ!!喋られねぇなら潰してやるよ。政府の奴らも全員殺してやる。原型がなくなるまで、形がなくなるまで壊し続けてやる。


俺の体に纏ったのは測りきれないほどの殺意と怒りの感情だった。だか、俺は一通り怒りをぶつけたところで我に返った。


蓮)!!綺!


綺の体は真っ赤に染まり、内臓や腕や脚が取れて色々な関節があらぬ方向に曲がっていた。


蓮)あ...や。また、守れなかった。守りたくても守れなかった。ごめんな、ごめんな。


そう涙を流しながら謝罪をした。どんなに謝罪しても謝罪しきれない責任感と後悔が体の中で渦巻いていた。


蓮)綺、一緒に帰ろう。


俺は綺を抱えて帰路に着こうとしたが周りに人だかりができていた。ゴニョゴニョ何か聞こえる。その人だかりの中から『救急車を呼びましたよ』や『大丈夫かよ』などの声が聞こえたがその他にも俺が綺をやったなど根も葉もない嘘を言っている奴もいた。俺は再び怒りのオーラを纏ったがここは自分を落ち着かせて、力ではなく言葉で分からせることにした。


蓮)それは事実ですか?


嘘を流す男性)は?それは僕に言っているんですか?


蓮)もちろんです。あなたに聞いているんです。


嘘を流す男性)俺は本当のこと言ってるんだよ。お前がやったんだよ、諦めろ。警察も呼んだからな覚悟しておけよ。


蓮)全部見ていたならそう言ってくれて構いませんが、俺が彼女を抱えているところしか見ていませんよね?


嘘を流す男性)ふん。ほざいてろ。お前がやったのは確実だからな。警察にもそうはなしt


ドーン!!と言う大きな音と衝撃が響いた。


野次馬)なんだ!何が起きた!


Xが降ってきた。そのXの見た目は禍々しい雰囲気を漂わせる手足が細かった。そして周りにいた1人から嘘を流していた男性の頭を掴むと力を入れ始めた。


嘘を流す男性)なんだお前!離せ!やめろ!頭が痛い!やめろ!アガ!うわぁぁぁぁ!


バキバキバキ!グチャ!!と嘘を流していた男性の頭は頭骨を割られてそのまま脳を破壊されて死んだ。こいつは見た目とは裏腹に能力かなんかで力が強いのか?俺はXの後ろに移動し殴ったがXはそれをなんなくキャッチした。


蓮)なっ!!


そして俺は頭をガッと掴まれるとそのまま信じられない程の怪力で投げられた。ドガーン!と、とてつもない勢いで壁に衝突した。そのせいで壁からはパラパラとコンクリートが落ちていた。


蓮)くっ!!打撃だけじゃ攻撃の威力が足りない。


Xは間髪入れず刃物のようなもので攻撃してきたが動きが読みやすく余裕を持って避けたが問題はその力で、一撃がとても重い。周りの人達も応戦したそうだったが未知の生物を前にして恐怖で何人も動けずにいた。


蓮)お前ら全員下がれ!


Xは俺が投げられた時に壁から落ちた瓦礫を掴むと砕いて野次馬で来ていた人たちに投げた。それはまるでショットガンのように広範囲に拡散した。


バ!バ!バ!バ!バ!バ!と高速でそれぞれの瓦礫が別のタイミングで着弾していた。そこにいた人たちは腹を貫通してる人だったり腕が吹き飛んだ人だったりと一人一人でダメージが変わっていた。しかし状況は俺たちが押されている。このままではみんな死ぬ。武器さえあればと心の中で呟いていると綺から貰ったペンダントが深紅色に輝き出した。

蓮の心の中)なんだこの光は?ん?なんだろう、この感じ。今ならなんでもできる気がする。

そんな事思っているとXが俺に攻撃を仕掛けてきただが、


蓮)□□□□□


X)!!


俺は手の中から刀を創造した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る