エピソードは突然に
神楽)流石だな蓮。やっぱお前は最高の相棒だよ。実際には俺は能力を持っているわけではない。
蓮)じゃあなんで火なんか使えて...まさかお前、信仰しているのか?
神楽)ここまでくると改めてお前が相棒でよかったと思えるくらい嬉しいね。正解。俺は八咫烏(やたがらす)を信仰しているんだ。導きの神でも有名だろ。その八咫烏から力を借りてるわけ。ちなみに必殺技は火神(アグニ)こいつはマジでやばいからな本気かつ万全の状態で放ったら日本を壊滅レベルの業火をお見舞いしかねないやばい火力してるからなんかあったら俺を頼るといい。
蓮)お前の必殺技までは聞いてなかったんだが、まぁいいだろう。とりあえずXにあったら頼るとしよう。んじゃそろそろ帰るわ。
神楽)おう。また今度治療費を持っていくからな。気をつけて帰れよ。
蓮)あぁ、分かった。お前も気をつけて帰れよ。じゃあな。
俺はそう言い綺と待ち合わせをしていた東校門に向かった。流石に綺はいないよn
綺)お兄ちゃん!
そう俺の名前を呼び俺の腕に抱きついてきた。俺は突然のことにびっくりし声をあげた。
蓮)うお!?な、なんだ?
綺)お兄ちゃん怪我はどうなの?
蓮)なんだ綺k、って綺!?えっ?ずっと待ってたの!?
俺はアニメのような2度見と2度聞きをしてしまった。
綺)えっ?そうだけど。何か悪かった?
さも普通かのように言っているが完全下校の時間が7時なのだが学校は4時ごろにはSHR(ショートホームルーム)は終了しているので最低でも2時間半ほどは待っていることになる。お兄ちゃんヤダだぞ、シスコンの妹とか絶対にヤダだぞ。と心の中から漏れそうな声を必死に抑えて綺に言った。
蓮)綺からしたら普通かもしれないけど何かあったら危ないから、こう言うことがあったらできるだけ早く帰るように。
綺)は〜い
綺は少し寂しそうに返事をした。そして俺たちは帰路についた。その頃には日もほとんど落ちて街灯が道を照らし始めていた。
蓮)全く、今日はエピソードが多くて頭がパンクしそうだよ。
綺)確かにね。火傷もしちゃったし。
蓮)いや、火傷は痕が残るだけで気にはしていないんだけど...
まさか、神楽がうちの学校に転校していたとは。これは綺には黙っておくか。
綺)だけど?
俺は首を左右に振りなんでもないと言った。
綺)なんでもないならいいんだけど...あっ!!
何かを思い出したかのように急に声を上げたかと思うと鞄を漁り始めた。
蓮)どうした?
俺がそう言う頃には綺は持っていた鞄から何かを取り出した。
綺)今日の朝渡そうと思ったんだけど学校遅刻しそうになったから渡しそびれちゃったから今渡しちゃうね。
蓮)あっ、えっ、分かった?
家で渡さないってなんでだろう?俺は疑問に思ったが綺からの贈り物を受け取った。
蓮)これはペンダント?
綺)正解!!お兄ちゃんを守るために私が特注で作ったお守りなの!!
聞くところによると綺の手製らしい。俺はそれを知ってとても感動した。そのペンダントは宝石の部分が紅色をした石のような物で、紐の部分は黒いチェーンでできていた。
蓮)綺が俺のために作ってくれたんだ。俺とても嬉しいよ。
綺)喜んでくれて私も嬉しい!
俺は早速首に付けてみた、サイズがピッタリで驚いた。??気のせいかな?何故か体が軽く感じた。
蓮)不思議だ。これをつけた瞬間体が軽くなった。
綺)さっき言ったじゃん。お兄ちゃんを守るためのお守りって。
綺は笑を浮かべてそう言った。
蓮)俺のために作ってくれただけでも嬉しいのにお守りとしても作ってくれたなんて、俺号泣しそうなんだけど。
と俺は目をウルウルさせながら言ったため綺に爆笑された。
綺)そんなに喜んでくれたなら作った甲斐があったよ。でもちょっと喜びすぎよ(笑)
と言っていた。自分を少し落ち着かせてそろそろ行こうと綺に伝えた。気づいたら学校を出る時には少し山から覗かせていた日は毛頭みえやくなっていた。
綺)そうだね。もう真っ暗じゃん。
蓮)急がないと明日も遅刻するな。
綺)お兄ちゃんも夜更かししすぎないでね。っ!!
蓮)そうだn
俺が綺に返事をしようとした時突き飛ばされる感覚に戸惑った。
綺)逃げて!!
ザシュッ!
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