久しい戦友

蓮)俺の話しは終わり。んじゃ、そろそろ体調も...


俺が言葉を言い終わる前に


強矢)蓮!!


と大声で名前を呼ばれた為、俺は少し驚いた。


蓮)うわっ!!なんだよ急に。


強矢) そんな辛い過去があったのに今までいじって申し訳なかった。


蓮)いや、そんな気にすることねぇって。俺だって話していなかったのも悪いし側から見たら妹に守って貰っている能力無し雑魚じゃん。


強矢)だとしてもだ俺が悪いのは当然だ。しかも蓮は昔は能力があったんだろ?


蓮)まぁそうだけど過去の話だし...俺の方も悪いからそんなに謝らなくていいって。


強矢)蓮がそう言ってくれるならいいが...


蓮)そうそう、あんま気にしなくっていいよ。んじゃ少し話の内容を変えようか。なんか気になる事とかあるか?


強矢)あっ、そういえば蓮の能力ってなんだ?能力の事一回も聞いてないし。


蓮)あんま話し変わってない気がするな(笑)まぁいいわ話そう。俺の能力は...


と詳細を話そうとしたところで音楽が鳴った。掴みどころの無いリズムに俺は困惑した。だが音楽が流れている犯人はすぐにわかった。


強矢)悪い蓮、電話掛かってきちまった。ちょっと失礼する。


と言い保健室の廊下に出て電話にでた。しかし、完全下校前のため校内に先生や生徒が残ってはいるが少数のため声がよく通って聞こえた。内容をまとめるとようは強矢の妹さんの容体が急変して今は落ち着いたがそばにいてやれという病院からの知らせだった。強矢は慌てた様子で俺に謝罪を入れすぐに病院に向かって行った。俺はお大事にと伝えて見送った。


蓮)強矢の妹さん大丈夫かな?心配だ。今度強矢に聞いてみるか。


そんな独り言を呟いていると誰かがノックする音が聞こえてきた。綺か?いやあのシルエットは


蓮)なんでお前がくるんだよ。九十九 神楽。


神楽)なんでお前とか言わないで欲しいっすよ。俺が怪我させたから来るのは当たり前っす。ってこの口調で話すの疲れたな蓮。


蓮)あぁ、そうだな。神楽。


神楽)懐かしいったらありゃしねぇ。いつぶりだっけ?


蓮)俺が政府から抜けてから一度も会ってないから9年くらいじゃないか?


神楽)確かにそれくらいか。相棒。


蓮)あぁ、相棒。あっそれより、お前火力出しすぎだわ。結構ひでぇ火傷しちまったよ。


神楽)申し訳ない。


蓮)いや、まぁ俺は火傷程度で済んだから別にいいんだ。謝って欲しいのは俺じゃなくて強矢にしてくれ。あいつに言ったことに対して今度謝れよ。


神楽)悪かった。今度俺から謝罪を入れておく。


蓮)ならいいけど。なんであんな攻撃仕掛けたんだよ。


神楽)あぁ、お前が能力を使えなくなって政府を辞めたって言ったから確かめる為にやったがマジで能力使わないってことは無くなったのか?


蓮)マジで能力は消えた。消えたと言うより封印されたって言った方がいいか。とにかく今の俺は能力を使うことができない。


神楽)能力使えないのか。最近のXの出現率が増しているからお前も注意した方がいいぞ。噂ではXのランクがSを超えた測定不能のZランクが現れたとか言う噂が出回ってるよ。これに乗じて政府も一気に畳み掛けてくるかもしれないんだ。


蓮)俺も気をつけないとな。教えてくれてありがとう。マジで助かる。あっ、あとお前に聞きたいことがあるんだが...


神楽)ん?なんだ、答えられる事なら答えるが。


蓮)お前は"能力を持っているのか?"

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