抑強扶弱(よくきょうふじゃく)
前書き ※飛ばしてくれても構いません。
昨日は諸事情で投稿できなかったので、今日は2話投稿になります。それに加えてタイトルの四字熟語の意味と読み仮名を書いておきます。
抑強扶弱(よくきょうふじゃく)
意味
強い者の勢いを抑制し、弱い者の立場を擁護(ようご)する。 横暴な強者をおさえ、善良な弱者を助けること。 「扶」(ふ)は、助ける。 「強きを抑おさえ弱きを扶たすく」
では、本編へ↓
第7話 抑強扶弱
俺は避ける事ができないと悟り、心の中で綺に謝罪をした。『すまない綺、またお前に迷惑かけちまうみたいだ。守るどころか俺が守られてばっかだよ。申し訳ない。』そう俺がここの中で呟いているうちに時間がとてもゆっくり進んでいるように思えたスローよりもスーパースローよりも遅く感じた。やがて俺の周りを火が囲んで...ん?熱くない?
綺)お兄ちゃん!怪我はない!?
という綺の声で俺は正気を取り戻した。そして周りを見渡すと、深紅のドーム状のような盾で覆われていた。
蓮)綺!?何が起きてるんだ?
綺)その話は後で話すから、今はここから離れるよ!これだけ熱い炎だと私の能力でも長くもたないの。どう動けそう?
蓮)綺が守ってくれたおかげでどこも異常はない。助かった。それよりまた助けられちゃったな。ごめん。
綺)ううん、お兄ちゃんが謝る必要なんてないよ!私が守るって決めたんだから!でも間に合って良かったよ!それじゃあ1、2、3の掛け声で私と一緒にこのドームから飛び出して!
蓮)OK!
綺)1
2
3!
3と言う掛け声と共に俺たちは同時に飛び出した。その直後に綺の創造したであろう、深紅色のドーム状の盾が壊れた。間一髪間に合った。そして、状況を確認しようと強矢の方を見ると逃げ遅れて体が燃え、火傷ができていた。氷で冷やしていた為重傷にはならなかったのだろう。そして俺は神楽の方を向いて俺は疑問に思ったことを聞いた。
蓮)神楽とか言ったな?お前はなんで強矢を巻き込んだ?
神楽)強矢??あぁ、俺のペアのやつか。お前の事が気になったからだよ。能力使うと思って、蛇行炎を放ったのに。結局能力を使わないし、妹が守っちゃうしで撃ち損だよ。
蓮)だからと言って、ペアを巻き込んでいいわけないないだろ。
何故だか俺はこのときにとても感情的になっていた。いつもいじってきて、面倒臭いと感じていたはずなのに、この時は強矢を庇っていた。それを聞いた強矢はそんな事を言うと予想していなかったため、心底驚いた顔をしていた。
神楽)なんでもいいだろ。とにかく契離 蓮、お前の本当の力を見せてみろ、能力を使ってみろよ。
強矢)こいつはそもそも、能力なんて持ってねぇんだよ!てかいい加減にしろよ。人を怪我させておいて謝罪もねぇとか、人間として終わってんだろ!
神楽)あっ、そういえば謝ってなかったなwわりぃわりぃw
と笑い混ざりに言った。その態度に強矢は感情的になった。
強矢)お前...調子に乗るのも程々にしやがれ!
怒った強矢は氷の攻撃を仕掛けたが、
神楽)生ぬるいんだよ。この程度の強さで俺に上から目線の態度とってんのかよ。謝罪土産に受け取りな。
と氷を溶かして強矢に向けて炎の攻撃を仕掛けた。流石にまずいと俺は思った。
強矢)クソ、体が動かねぇ。このままじゃ、クソ、クソ、クソ!!動けよ!まだあいつを治せてねぇんだよ!ここで終わってたまるかよ!!
と涙を流しながら自身の体を叩くが動かない。火の手が強矢に迫る。覚悟したのか目をつぶって、自分の腕でガードしようと用意した。俺は強矢に向かって全力で走り、ギリギリのところで俺は"強矢を庇った"
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