戦闘経験

ダッ!


俺はありえないほど軽い体で強矢にせまった。体感はバイクに乗っているようだったが後から聞いた話しでは瞬間移動したように見えた言う人もいた程早かったらしい。そして俺は正面から強矢の体に蹴りを入れた。


ドン!


あまりの速度に強矢は反応が遅れ攻撃を防ぐのが遅れ体勢を崩した。俺はその隙を見逃さず間髪入れず、振り切った足を踵で後ろ蹴りのように大勢で蹴った。


強矢)ガハッ!


あまりの痛みに声を上げた強矢はお腹を抑えて座り込んでしまった。強矢は体勢を崩していたため容易に鳩尾を狙えた。


強矢)能力を妹に被せてもらってるだけの非力者が調子こいてんじゃねーぞ!


と弱々しく負け犬の遠吠えのように吠えたが俺は無視して綺の援護に向かった。綺と戦っている強矢のペアの名前は九十九 神楽というらしい。しかし、奴の能力を知らない。観察しないとな。綺が能力をフル活用して武器を創造して戦っていた。綺は最初から能力があったかのように使いこなしていた。そんな事を考えていると綺が神楽を押し始めた!


綺)まだこの能力を完全に把握できてるわけじゃないけど、いける!はぁ!!


ドゴン!!


と言うとんでもない音を立てた。攻撃の放たれた場所を見ると直径3メートルほどの丸い穴が空いていた。


神楽)やるっすね。だけど負けるにはまだ早いっすよ!!


そう言うと彼の腕から火が上がってきた。

炎を操れるのか!遠距離攻撃をして来るかもしれない!神楽の能力はまだ未知数だ、なら数で叩けば...


蓮)綺!!そいつは炎使いだ気をつけろ!今行く待って、ろ!?


視界がいきなり傾いた。受け身は取ったが何を喰らった?


蓮)これは氷?なっ!?


すかさず攻撃が飛んでくる。


強矢)へっ、油断したな。さっきのお返しはしっかりやってやられねぇとなぁ蓮!!


くっ。綺の援護に回れない!どうしたらいいんだ!

蓮)綺数分耐えてくれ!こっちを片付けてすぐに援護する!


綺)お兄ちゃんも怪我してるから無理だけはしないで!あとこれを使って!


綺はそう言うと、某ハンターゲーム出てきそうな刀と西洋の神が使っていそうな槍のようなもの俺に投げた。俺はそれを受け取り強矢に向かった。


強矢)また妹かよ。さっきからずっと妹が邪魔だな。お前の妹から片付けてやろうか。


蓮)俺に負けた奴が何言っても無駄だ。ここからは一歩も妹のところには通さない。


強矢)へっ、ほざいてろ。すぐにその根性叩き折ってやるよ、蓮!!


そう言うと氷で武器を生成し、向かってきた。

蓮)それはこっちのセリフだよ、強矢!!


俺も大きく踏み込み、強矢に迫る。


強矢)うりゃぁぁぁ!!

蓮)はぁぁぁ!!

そう武器を交わらせようとした時、それは現れた。オレンジと赤色の波のような物が俺たちを飲み込もうとしていた。


ボォォ!パチパチパチ!!!


強矢)!!?

蓮)!!?


俺たちは同時に避けアレンジと赤色の混ざった波が通った後には陽炎が立ち込めていた。熱い、これは炎?九十九 神楽か!!


俺は次に迫る攻撃に気づかなかった。

やばい当たる!!

やがて俺は迫り来る炎の波に飲まれた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る