レベルの差と超えられない壁
前書き
見たくない方は飛ばしていただいて構いません。
3話の時間軸が分かりづらく、視聴してくださる方々にご迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます。なお内容に変更が生じる可能性があるため3話はあえて修正せず4話から改善して時間の関係を分かりやすく書かせて頂きます。
では、本編に入ります。
俺が気づいた頃には吹き飛ばされて仰向けに倒れていた。状況を確認しようとして立ちあがろうとしたら右の脇腹がズキズキ痛む。だが、『致命傷では無いしまだ戦える』と思ったが違和感があった。しかし、戦闘音が俺の耳に届いた。
キン!ドーン!
蓮)まずい、綺を1人にさせてしまった!助けに入らないと!
砂埃が立ち込めていて優勢か劣勢かは全く分からない。そんな事はいい、とにかく助けに入らないとと、走り始めた瞬間、砂埃から"何かが飛んできた"。
ヒューン!!
蓮)うわっ!危ねぇ。
俺はそれを間一髪のところで躱した。そして、好奇心でそれを見るために振り返ると、"相手生徒の2人"だった。
ドン!ズザザザザザザ!
相手生徒A)クッソ!なんでこんな強えんだよ!
相手生徒B)いてぇ、いてぇよ。早く退いてくれ!
それを見た先生はすかさず戦闘終了の掛け声をする。
先生)勝負アリ!!
綺)お兄ちゃん!怪我はない!?
蓮)ちょっと右の脇腹が痛いくらいかな。って綺の方こそ怪我はないのか?2人同時に相手してたし。
綺)全然大丈夫だよ。それより、あいつらはお兄ちゃん狙いだったみたい。私も最初は反応が遅れて声をかける時間が無くて軽く蹴ったつもりだったんだけど思ったよりも強かったみたい。本当にごめん。
そう言う綺は今にも泣きそうになりながら俺のことを見ている。無理だ。こんな状況で痛いとか言えない。そして俺が放った言葉は、
蓮)大丈夫!むしろ綺のおかげで助かったよ。助けるつもりが足手まといになっちまったな。助けてくれてありがとう!
とは言ったものの俺の顔はめっちゃ引き攣っている。だが、綺は泣きそうな顔から一転、凄く嬉しそうな顔をしている。言えない。痛いなんて絶対言えないと心中で呟いていると、
相手生徒A)なんなんだよ、あの女の能力はよ!
と、怒り混じりに言ってきた。しかし、綺は煽ったりなどせず、冷静に答えた。
綺)私の能力?私の能力は強化する能力よ。でも、あなた達のおかげで使えるようになったの"新しい能力"が。
そう言う綺の話し方は俺の時とは打って変わって淡々とナイフの先端のように尖ったような冷たい声で話していた。今まで見たことのない綺の口調に戸惑いながら俺は思った。
綺)その新しい能力は...
綺は怒っている。俺を狙ったことへの、俺を傷つけたことへの怒りの感情で能力を...
蓮と綺) creation(創造)
したのだと。
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