ランク制度の闇

扉を開け、教室に入るなり、みんなの視線が俺に集まる。そして、ヒソヒソと噂話をするかのように俺に聞こえる声で、わざとらしく『邪魔だよね』『雑魚のくせになんで学校に来てんのw』などの声が聞こえてきて登校しただけなのに憂鬱になってきた。俺は静かに席につき、本を読み始めた。だが、


????)おい、何本なんか読んでだよ。椅子に座る時は俺に断り入れろつったよな!!


と俺の机を蹴り上げた、その拍子に机は大きな音を立てて倒れた。その様子を見てクラスメイトはクスクスとゴミを見るような目で嘲笑い始めた。この机を蹴り上げた奴の名前が、塚本 強矢(つかもと きょうや)である。こいつは学年のボス的な存在でランクはBで能力は氷を操れるらしい。


蓮)机直せよ、てか要件はそれだけ?邪魔だからさっさとどっか行って来んね?お前みたいに大声しか上げられない奴ほど弱く見えるぞ。


塚本)2日休んだら随分減らず口が叩けるようになりやがった、また痛めつけて、手取り足取り教えてやんねぇといけねぇみてぇだな。おい蓮、今日の放課後に野球グラウンドに来いよ。じゃねぇと明日、俺の能力で殺すからな。


俺は内心、予定があるし帰ろうと心の中で唱えた。

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