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次の休日がやってきました。いよいよ、おもちゃ作りの始まりです。
「さあ、今日からおもちゃを作るよ」
そう言って、サンタさんは分厚い紙の束を持ってきました。
そこには、世界中の子供たちの名前と、住んでいる国、欲しいものが書いてありました。
「これが、今年子供たちが欲しがっているものじゃ」
「じゃあ、さっそく作りましょう!」
ミアが声を上げます。その声は、とても楽しそうでした。
「では、二人にはまず、おもちゃを作るのに必要な部品を取ってきてもらうよ」
サンタさんは、二人にメモを渡しました。
「部品は全て、倉庫の中にある。倉庫はこの部屋を出て、右に曲がったところだよ」
「はーい、サンタさん! ヒロト、行きましょ!」
「うん」
二人は部屋を出て、倉庫に向かいます。
倉庫は、大きな棚がいくつもあり、その全てに中身がぎっしりと詰まっていました。
「こんなにあるの!? ちぇっ、なんでおれがこんなこと⋯⋯」
「ヒロト、喋る暇があったら手を動かしましょう」
「⋯⋯分かった。ねぇ、ミア。サンタさんがくれる、二つのプレゼントって何だろう?」
「きっと、私たちが欲しいものよ! 私、クリスマスプレゼントに欲しいものがいっぱいあるの。どれをもらえるのか、楽しみだわ!」
ミアは声を弾ませます。しかし、ヒロトには何だか違うように思えてなりませんでした。
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