2-4

【 六月二十日 】


 今朝、起きた時から視界がおかしい。

 湿布はこまめに変えていたつもりだが、左目の腫れは悪化するばかりだ。もう殆ど開けられない。この後聖バシリオに行くので、ルカレッリにもう一度見てもらおう。


 しかし、これは一体なんだろう?

 視界の左側、その半分から上が妙に赤っぽく霞んで見えるのだ。


 目を開けても閉じても変わらない。なぜか左の上側だけ、太く線を引いたように、赤黒い帯のようなものが見えている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る