第4話 カードショップ

「ランク1~3迄のカードは取り扱い可能ですが、それ以上のカードとなると、私共の商会というか、この町での取り扱いは難しいと思います。

 もし、ランク4以上のカードをお売りになりたい場合はもっと大きな商会か、オークション等を開いている大きな街に向かわれることをオススメします」

「解りました、ではランク1~3迄のカードを売りたいと思います」

「はい、有り難う御座います。

 お支払いはどう致しましょうか?」

「カードにして貰えますか?」

「畏まりました、少々お待ちください」


 ドラゴニュートを倒した私は街へと戻り、その町に存在するモンスターカードショップで手に入れたカードを売りさばいていた。

 だが、手に入れたカードがあまりにも大量にあった為に、何件ものカードショップをハシゴする羽目になった。

 さらに言うと、今行われていたようなこと、ある一定以上の強さ=ランクのカードの取り扱いはこの町では難しいと言われる有様であった。

 とはいえ、なんとかランク1~3迄のカードを売る捌くことに成功した私はそれなりのお金を手に入れることに成功していた。

 因みに売り上げの成果は以下の通りである。


 販売価格は以下の通り。

ランク1・・・1,000枚 1万マター~10万マター

ランク2・・・500枚 11万マター~500万マター

ランク3・・・250枚 501万マター~1,000万マター

 買取価格は7割程で。


 合計で218,753,500マターとなった。


 因みにマターというのはこの世界の通貨であり燃料でもあり素材でもある物質で、摩訶不思議な物質である。

 その燃料兼素材兼お金をカードに封入している。

ちょっとダンジョンに潜って攻略しただけで二億マター。

 しかもまだ手持ちにカードがある状態。

 正直なところ当面の間はお金に困ることはないだろう。

「ランクが低いとは言え随分と簡単にカードを売ったな」

 今私に喋りかけてきたのはダンジョン最奥で戦い、モンスターカードとなり私の支配下になったドラゴニュートである。

「どの道低ランクのカードは使い道がないに等しいからな。

 物量で押されるような事態になったとしても、私とお前がいればなんとでもなるだろう。

 それに、他にもドラゴン種は手元に残しているし」

「で、マスターよこれからどうするのだ?」

「そうだな、ロボットも手に入れたいと思っているから、そっちも、この町最難関のロボットの巣に潜るつもりだ」

「ロボットか、魔物に比べてマター(燃料)を消費するが良いのか?」

「まー、戦力というよりかは、身の回りの世話をするタイプのロボットを手元に置くつもりだし、それ程マターを食うことはないだろう」

「なる程、戦力の中心は魔物で賄うつもりなんだな」

「そういうこと。

 出来ればメイド型のロボットか手に入れられれば良いねといったところだな」

「非戦闘型のロボットは数が少ないから、あまり期待しない方が良いと思うぞ。

 寧ろダンジョンに潜ってマターを稼ぎ、買った方が早いかも知れないぞ」

「ま、その時はその時で、取り敢えず今回はどんなものかお試しで潜ってみる感じで」

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