学年一の美少女がオレを彼氏に任命いたしました…が、実はオレたちは…さらに学年ニ番目の美少女もオレのこと好き…かも知れません…

パトロール

　パトロールに行ったら睨まれたので何かのエスオーエスなんじゃないかってオレは思ったよね。

　だから、その一年生の女の子に話しかけてみたんですよ。

　そしたら…

　そしたらさ、

「先輩って…二股しているんですか？最低ですね。」

　と。

　…

　えと、エスオーエスとかじゃなくて普通に嫌われて睨まれていただけだった。

「あー、二股はしていないです。」

　と一応訂正しておいた。

　すると…

「え、じゃあ彼女はボブショートの人なんですよね？」

　とオレをマジマジとみてきた。

　…きっと莉央さんのことを言ってるのだろう。

「ううん。違うよ」

　ときちんと訂正。

　すると…

「えっ、なんで彼女じゃない人と腕を組んだりするんですか？タラシさんなんですか？」

　と、怪訝そうな目でオレをみてきたじゃないか。

　…それは、勝手に腕を組まれているだけなんだと言いたいが…そんなこと言ったらまたいいわけするんですか？って睨まれそうで怖い。

「えっとー…」

　と言いつつ、どう返したらいいか悩んでいると、今度は…

「わたしには、理解できません。では、あの髪の長い方が彼女なんですね？彼女さんは、怒らないのですか？」

　と聞いてきた。

　…きっと奈留実のことだろう。

「あのー、その人は幼馴染。」

　というといきなり目を丸くして、

「えっ⁉︎そんなことあるんですか⁉︎」

　と意味のわからない発言をしてきたじゃないか。

　そんなことってどんなことだよ？って思ったよね。

　意味がわからなかったけど、チャイムがなったので退散することにしたオレだったんだけど…なんか、腕を掴まれてしまった。

「待ってください。放課後もっと詳しく教えてください。」

　と言われてしまった。

　…なんだろう。

　なんでそんなに質問攻めなんだろうと思ったが、まぁ放課後あう約束をすることとなったのでございます。

　そして放課後…

　ここじゃあなんですからゆっくり公園でも行ってお話いたしましょうよ。

　と言われた…

　な、なんか浮気してこれから怒られるみたいな…なんかそんな雰囲気で言われたよ？

　なぜオレはパトロールしていただけなのに、こんなことになってしまったのでしょうか…

　わからないけど、でもこれから公園へと向かうオレたちなのでありました。

　続く。