第59話 最終話
ノノとモクレンが別世界を作りだしていたので、ライアンはリトルブルーの側に寄った。
「ふふ、ライアンさんも被りますか、王冠」
するとライアンはふと笑って、それを優しく奪いとり、リトルブルーの頭に乗せた。
「あなたの方が、似合うよ」
その指先が頬を撫でて、リトルブルーは真っ赤になる。
「私には、似合いませんよ。こんな立派なもの」
冠を頭から退けようとするとライアンに阻まれる。リトルブルーの柔らかい手がライアンの手に包まれる。
「強くて綺麗なあなたがかぶっているべきだ」
王冠は日の光に当たってキラキラと煌めいていた。
リトルブルーは少し戸惑った後、とびきりのかわいい笑顔を見せたのだった。
可愛くないけど恋してもいいですか? お餅。 @omotimotiti
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