「ごめんなさい、ちょっと待ってて」

モクレンはリトルブルーの腕を引いて、少しだけ離れた。

「誰よあのイケメン！あんな人と友達だなんて聞いてないわよ！それに、りっちゃんって呼ばれてたじゃない、どういう関係なの？」

「え、ノノさんのことですか」

二人はもう一度ノノの顔を見て、また内緒話をする。

「ノノさんは……やめておいた方がいいかもです」

思いだす。お前みたいな女誰にも愛してもらえないと言われたことを。

しかしモクレンの目にはもうフィルターがかかってしまっていて、ノノのことを王子様だとしか思えない。

　リトルブルーが止める前に、モクレンはライアンとノノに話しかけた。

「せっかくですし、お二人も一緒に、お散歩どうですか？」

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