第46話

それは、「ここで何してる?」とか「どうしてここに?」とかいうセリフではなかった。


「俺のことどう思う?」

と。


頭が真っ白になっていくのがわかった。ライアンの視線から逃げようとしても、どうしてだかそれはできない。目が離せない。

 二人は見つめ合う。

「ど、どうって……あなたは、とても、強い人です」

やっとのことでリトルブルーは声を返す。

「そういうことじゃなくて、つまり、その…」

顔を上げると,ライアンは何か言い出しづらそうに口をつぐんだ。

 リトルブルーは、胸の奥から湧き上がってくる愛おしさに、目眩さえおこしながら思っていた。この人のことが好きだと。

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