第16評 引っ越し初日に出会ったカノジョは剛速球レベルの正統派美人だった~上谷レイジ~

作品名:引っ越し初日に出会ったカノジョは剛速球レベルの正統派美人だった

https://kakuyomu.jp/works/16817330664134492186

作者:上谷レイジ

https://kakuyomu.jp/users/miku_blue




※注意

私は今まで、感想を書く機会がたくさんありました。オプチャや自主企画に参加した時はそれはそれは10~20作品以上感想を書いていたと思います。ただ、そこでの感想は人に嫌われないようにすることを気にするがあまり、本当の事を言えないというジレンマに囚われてしまったような気がします。良いところを探して言い、言い方は悪いですが、良くない部分は敢えて伏せる。そんなやり方に限界を感じてきたので、今回の企画を立ち上げました。何が言いたいのかといいますと、今回のレビューはかなり辛口です。しかし、作者さんを懲らしめようとか嫌がらせをしてやろうという気持ちは一切ありません。ただただ、純粋に読んで、私自身が感じたこと、もっとこうした方が良くなると思うことを列挙しています。ただ、何度もお伝えしている通り、私はプロでも何でもないですし、私の意見が全てだとは微塵も思っていません。なので、あまり真に受けずに、こういう人もいるんだなぁと思っていただけると幸いです。




●1話

冒頭の電車の車窓から、外の景色を眺める描写が結構好きでした。新しい街で、新しい生活に期待するのと同時に、過去を少しの間振り返るという、大学生ならではのあるあるだと感じました。マンションに着いた主人公が引っ越しの挨拶に行くとき、隣の部屋だけでなく、上下の部屋の住人に挨拶に行くのは律儀だと思いました。堀江佳織さんの人物描写がとても丁寧で、いいと思いました。気になったところは、彼女を取られた後の兄との関係です。彼女(夏美姉)が主人公の兄を選んだのか、その逆なのかわかりませんでしたが、自分が思うにそれって結構なトラウマだと思います。なので、そのトラウマがある人をわざわざ電話番号に入れるのかなというのが正直な疑問です。まあ、家族だからと言われれば何も言えませんが(笑)主人公の両親はこのことを知っているんですかね?また、兄貴を注意したりしているのかが気になりました。




●2話

「いかん、いかん! 美人だからといって期待したら、また嘘告白されたとき同じ目に遭う。さっさと帰って、近くにある店や病院などを確認しよう。」という文がありますが、前後で意味が繋がっていないように感じるのですが、主人公はどういったニュアンスでこの言葉を発したのでしょうか。「俺は改めて立ち去ろうとした途端、誰かが俺の右手を掴んだ。振り返ると、俺の目線の先には堀江さんが居た。」という文の「誰かが」というフレーズが気になりました。堀江さん以外の第三者に右手をつかまれたなら分かりますが、掴まれた相手は堀江さん本人なので、ちょっとこの表現の仕方は適さないのではないかと感じました。また、堀江さんが最後に「鹿島さんが四月から通う大学って、どこですか?」と発言したシーンがありますが、話の流れ的に東北学院大学じゃないのかと感じてしまいました。主人公が一度話したのに、もう一度聞くっていうことは話を聞いてなかったということでしょうか。




●3話

「そうですね。高校時代は英語科に入っていました。それで大学も英文学部を選ぼうとしましたが、お父さんから『就職に有利だから法学部に入れ』と諭されて、学業推薦で入りました」とありますが、主人公は法学部なの?と聞いただけなのに、父親に言われたからとか英語科とか聞かれてもない情報を答えていて違和感を感じました。あと主人公が堀江さんに好意を寄せている理由は、顔がタイプだからとかではなくて、同い年だからという理由ですか?その辺がちょっと曖昧だったので分からなかったです。「う~ん、ここまでひどい目にあって、よく自殺しようなんて思わなかったなぁ……」という発言をしたのは誰ですか?堀江さんが言ったのだとしたら倫理観がヤバいと感じてしまいました。初対面の人によく自殺しようと思わなかったは非常識すぎますし、道徳的に間違いだと思いますが。「母さんから料理の仕方や掃除を教わったし、俺は一人でも十分生きていける。女の人が居ても、邪魔になるだけだ。」という文がありますが、主人公はどういう意図でこの発言をしたのか理解できませんでした。




●総評

全体的にツッコミどころが多いという印象でした。登場人物の行動や思考に矛盾が生じていないか、よく精査された方がいいと思います。+3話読ませていただいて、一番感じたのは主人公の思考に問題点があるのではないかということです。確かに高校時代に受けたことはトラウマになると思いますが、その特定の2,3人がそうだったから、世の中全ての女性が敵だと断定するのは、あまりにも早計だと感じてしまいます。その辺もよく吟味されると、よりよい作品になるのではないかと感じました。




◆◇以後作者さんインタビューです。◇◆




1.簡単にあなたの事を教えてください。


――上谷レイジです。2016年にアカウントを登録していたのですが、使い始めたのは2023年になってからです。





2.カクヨムを利用し始めたきっかけは?


――元々はのべりすとAIで生成した小説を掲載するために利用し始めました。現在はのべりすとAIを使わず、100%肉筆で小説を書いています。




3.小説を書くことにおいて、どういった部分に魅力を感じるか?


――自分の考えを表現できること、かな。





4.あなたがこれまで読んできた小説の中で、最も影響を受けた作品を教えてください。


――涼宮ハルヒの憂鬱シリーズと生徒会の一存シリーズ。




5.小説を書く上で最も大切だと感じることは?


――自分の書きたいものを書くこと。





6.あなたの作品に登場するキャラのこだわりを教えてください。


――見た目が一番!




7.あなたの作品の中で、読者に一番読んで欲しいシーンはどこですか?


――全部!




8.将来的にカクコンなどで賞を取ることを目指していますか?また、あなたは小説家を志望してますか?


――あくまで副業で、賞を目指したい……けど、今は多くの人に読まれたい。




9.もし、あなたの小説がアニメ化、映画化されるとしたら、主題歌は誰に歌って貰いたいですか?差し支えなければ、主人公やその他キャラの声優さんを誰にしたいかもお聞きしたいです。


――こだわりはない……かな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る