第12評 獄中マンガ家~ALT(altar twin)~
作品名:獄中マンガ家
https://kakuyomu.jp/works/16817330652997885435
作者:ALT(altar twin)
https://kakuyomu.jp/users/Likemaru
※注意
私は今まで、感想を書く機会がたくさんありました。オプチャや自主企画に参加した時はそれはそれは10~20作品以上感想を書いていたと思います。ただ、そこでの感想は人に嫌われないようにすることを気にするがあまり、本当の事を言えないというジレンマに囚われてしまったような気がします。良いところを探して言い、言い方は悪いですが、良くない部分は敢えて伏せる。そんなやり方に限界を感じてきたので、今回の企画を立ち上げました。何が言いたいのかといいますと、今回のレビューはかなり辛口です。しかし、作者さんを懲らしめようとか嫌がらせをしてやろうという気持ちは一切ありません。ただただ、純粋に読んで、私自身が感じたこと、もっとこうした方が良くなると思うことを列挙しています。ただ、何度もお伝えしている通り、私はプロでも何でもないですし、私の意見が全てだとは微塵も思っていません。なので、あまり真に受けずに、こういう人もいるんだなぁと思っていただけると幸いです。
●1話
美術学校に通う主人公という設定が面白かったです。それにしても仮眠を取るつもりが、気づいたら朝だったというのがテスト期間中の学生そのものを表しているようで面白かったです。それにしても猫みたいな男の看守のキャラはクセになります。いい味出されていると思います。主人公に突然身に覚えのない罪を言い渡されたのはかわいそうでした。この罪の中身が気になったところで今回の話は終わりました。気になった部分がいくつかあります。部屋の中に不審な人物が入ってきたのに外に出ようとしたのと、家の中に閉じ込められた時に、大学の講義を気にしているのに違和感を感じました。もし、自分が主人公の立場なら、何とかして不審者を追い出そうとしますし、閉じ込められたら自分の安否が気になって大学の講義云々という場合じゃなくなると思います。「ここまでくると仕方がない、せめて何が目的か聞こう。危なそうなことさせられそうになったら、すぐに目の前で通報してやる。」という文もどこか不自然に感じてしまいました。もっと焦ったり、恐怖したり、人間らしさを全開に出してほしかったなと思いました。最後のセリフも「死刑も視野に入っていたんだけど……君に課せられたられのは、懲役二週間にゃ。」の部分、あえて懲役2週間は次回の話で言及して、死刑だけ言い渡しても面白かったのかもしれません。「君はねー、一番重い罪を犯したから死刑にゃ。」というようにした方が、驚きが最高点に達すると思います。
●2話
アンテリナムが主人公のことをかなかなと呼び始めたのが面白かったです。不気味ですが、どこか憎めないところもあり、愛嬌もあると思います。急に監獄までワープさせられた展開には驚きました。何だか不思議な少年と相部屋になってしまった主人公には、どんな獄中生活が待ち受けているのか、楽しみです。ここでも、少し気になったところがあります。まだ、罪状も言われてないのに主人公が監獄に行く運命を易々と受け入れたところが疑問に思いました。ここで、アンテリナムの言うことを聞かずに抵抗する(何とかドアをこじ開けて逃げる、不意打ちで看守を倒そうとしかける)などのアクションがあって、あっさり看守に気絶させられて、気づいたら船の上みたいな展開はどうでしょうか。船賃の話もありましたが、看守に襲い掛かった刑で相場の三倍請求されて借金背負うのも面白いかもしれません。また、主人公に罪の内容を言って、納得させたうえで連れてくるといった手法も取れるかなと感じました。
●3話
ハイドという少年を主人公が見たことがあるというのが気になりました。アンテリナムも鉄格子の中まで入ってくるのが面白かったです。ハイドと二人きりにされた時、30分ぐらい静かなままだったのが、リアルでいいと思いました。初対面同士の何を話せばいいか分からない感が強くてツボリました。謎の監獄---サナトリウム監獄の看守と守らなければならない掟とは一体何なのか、非常に楽しみです。
●総評
全体を通して、話自体は面白かったですが、話の展開というか流れはもう少し改善できる部分があるのではないかと感じました。主人公が看守に従順に行動するのではなく、少し抵抗を示したり、主人公にとって不利な要素を追加したりすると、物語が面白くなるのではないかと感じました。
◆◇以後作者さんインタビューです。◇◆
1.簡単にあなたの事を教えてください。
――どうもALT(altar twin)です、オルって呼んでください。小さい頃から物語を作るのが好きなちょっと変な奴です。(いや、かなりかな?)
2.カクヨムを利用し始めたきっかけは?
――応募したい小説大賞があったので、広募用に始めました。だから毎日投稿はできないけれど、それでもみてくれる人がいるとテンション上がります。
3.小説を書くことにおいて、どういった部分に魅力を感じるか?
――ボクは考察とかするのが好きなので、伏線の張られた作り込まれた作品が好きです。基本的にはミステリーを嗜んでます。
4.あなたがこれまで読んできた小説の中で、最も影響を受けた作品を教えてください。
――東野圭吾さんが大好きなんです!「マスカレードホテル」や「人魚の眠る家」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」とかですね。
5.小説を書く上で最も大切だと感じることは?
――割と伏線張ったり、元ネタありきで設定を作っているので細かい所まで楽しめるように作ってますね。(気づかなくても全然楽しめると思います)
6.あなたの作品に登場するキャラのこだわりを教えてください。
――キャラによってセリフとか言葉使いを変えているので、これってこの人じゃ?みたいな感じになるようにしてます。
7.あなたの作品の中で、読者に一番読んで欲しいシーンはどこですか?
――全部です!伏線とか元ネタに気づいたらまた読み返してほしいな〜。
8.将来的にカクコンなどで賞を取ることを目指していますか?また、あなたは小説家を志望してますか?
――もちろん!ボクの目的は自分の芸術を広めることなので。
9.もし、あなたの小説がアニメ化、映画化されるとしたら、主題歌は誰に歌って貰いたいですか?差し支えなければ、主人公やその他キャラの声優さんを誰にしたいかもお聞きしたいです。
――実はあまり詳しくないので分かんなくて………。あ、でも何か一役くらい自分で演じてみたいな〜と思ったことはあります。
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