応援コメント

第6評 池田のお蔦狸~野栗~」への応援コメント


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    こんばんは。野栗です。ご挨拶が遅くなり、すみません。
    拙作をご覧いただき、丁寧なコメントまでいただき、ありがとうございます。

    ・かずちゃんと山城のおばちゃんは誰?どんな関係?親戚?
      →母親の口から山城のおばちゃんの逝去を聞く・葬儀に参加している/従兄姉とかずちゃんが山城のおばちゃんの家で夏休みを過ごしている……という部分から、親戚であると判断されるのが順当ではと考えます。

    ・化け狸の寿命がかなり長いと感じるが、これは何らかの理由があるのか?
      →化け狸(狐・猫も)はいわば妖怪の類なので、寿命などあってないようなものだと単純に考えていました。(リアル狸の場合、野生で4年から8年、飼育下で10年ほどらしいです)

    ・お蔦の性別は雌?男の振り(化けて)をしていたということ?女房の狸の性別は?
      →そんなに性別気になりますか? というのがぶっちゃけ本音です。とはいえ、小説において、性別が重要なキャラ構成要素であることは否定できないところだと思います。その部分を踏まえてもなお、私は自分の物語の中で「性別」は可能な限り後景化させたいと考えています。私のリアル知人の中に、それぞれ「男性」「女性」に見える人がいますが、かれらは自分を「おとこ/おんな/LGBT」と性別で分類され決めつけられることに強い違和感をもっています。また、教員の知人がだいぶ前にクラスの生徒名簿が男女混合になった時に、戸惑ったのは最初だけで、出席をとるのに男女別にする必要なんかないよね! と感じるようになったと話していました。言うまでもなく、性別に対する言及は、それが必要な場面ならば当然していかなければならないと考えています。ただ、私は必ずしも「性別」がキャラクターの重要条件にはならないと考えていますし、ステレオタイプの「性別」描写をして、社会に蔓延している「男/女らしさ」を助長するようなことだけは絶対したくないと願っています。
    あと、狸がいろいろなものに化けるのは民話などですでにおなじみのところだと思いますが、狸を(犬猫なども同様だと思いますが)外見だけでオスメスの判断をするのはかなり難しいと思います。だいいち、連中は人間だけでなく、茶釜や徳利、屋敷にまで化けられるのです。オスが遊女に、メスが高校球児に化けるぐらい、驚くほどの事ではないと私は認識しています。

    ・1話は山城のおばちゃんの語りで2話、3話はお蔦視点の話ということですか?
      →そのとおりです。わかりづらくてすみませんm(__)m

    ・あとここが一番疑問なのですが、狸は人間に化けているのか、それとも元々いる人間に憑依している(意識を乗っ取っている)のかどちらか分かりませんでした。
      →この部分、描き切れなくて曖昧になってしまいました。お蔦は人間(あのお方です)に化けている化狸で、女房は狸に憑依されている「狸憑き」です。もう少し丁寧に描写しなければならないところです。リライトを検討したいと考えております。

    ・七匹の子狸ですが、2・3章タイトルの「虹の橋」で暗喩しているとおりの存在です(ペットではないので厳密にはずれる部分がありますが)。ネタバレ的になりますが、「虹の橋」を書いたきっかけは、2020年に起きた技能実習生として来日し過酷な労働と不自由な生活を強いられた末に「孤立出産」を余儀なくされたベトナム人女性の事件です。(ご参考までに→ https://www.tokyo-np.co.jp/article/172050 )

     個性豊かなキャラたちが、起伏に富んだ目の離せないストーリーの中で活躍する、といった話ではなく、申し訳ないです。
     今のところ「完結」にしてはいますが、少しずつ書き足したいと考えています。上の世代の人から、地域社会から「排除」を受けたハンセン氏病罹患者の話を聞いていて、それを物語に編みこんでいきたいと考えていますが、かなりの難事業になりそうです。お蔦狸の神通力を借りながら、時間がかかっても実現させていきたいと考えています。
     長くなってしまい、また十分な回答ができず、すみません。
     今後もよろしくお願い申し上げますm(__)m

    作者からの返信

    ご連絡ありがとうございます。自分も至らなかったところがあると思います、このコメントを胸に公平なレビュー作りを心がけていきたいと思います。分からなかった部分の解説もありがとうございます。