第2話 距離近くない?

昨日両親から俺は親父の兄の子どもである事を聞いた。だが夕陽(妹)に心配掛けたくない俺はいつも通り朝食を取りながらテレビを見ていた。すると夕陽が起きてきた。「おふぁよ〜」と寝ぼけた挨拶していたので「顔洗って来いよ」と言うと「ふぁ~い」と間抜けた返事が帰ってきた。

夕陽が顔を洗っている間に夕陽の分の朝食を用意する。

基本朝は俺が作る、夕陽が顔を洗っている間に作って夕陽が帰ってくる頃を見計らって少し冷やした朝食を出す。(理由は夕陽は猫舌だから)すると「わぁー!美味しそーお兄ぃ天才」と笑顔になり食べ始めた。「今日は学校行くのか?」と聞くと「行くよ」と答えはいつもは「えー行かなきゃダメ?」とか「今日は行きたくない」とか駄々こねて休むくせに今日は学校行くそうだ。ちなみに俺と夕陽は同じ高校だ。

「わかった。先に出るから茶碗水につけて置いて家出る時はちゃんと鍵して行けよ」と言うと

「え、お兄ぃと一緒に出るけど?」

「わかった。それなら早く準備しろよ」

「うん!」と上機嫌返事した。

そして準備を終え家を一緒に出て隣を歩く夕陽は誰が見ても可愛い。そしてなぜだか俺にピッタリくっついて歩いている。何故だ?

「夕陽、」

「何お兄ぃ?」

「近い、引っ付き過ぎ」

「え、別にいいじゃん兄妹なんだし」

「俺は構わんが周りの目が怖い、(だって夕陽めっちゃ可愛いし)」

「お兄ぃもしもの時は守ってね」と、上目遣いで見られると、(絶対守ってあげたいと思う。)

「おう、そん時は任せろ、命に替えても守ってやるよ」

「お兄ぃ」と顔を赤らめながら言った。

「恥ずかしいから大きい声で言わないで」

「ごめん」とシュンとしていると

「でもありがとねお兄ぃ」とまたくっ付いて来た。

「いい加減離れろよ。もうすぐ学校着くから、俺がシスコンだとバレたくない。」

「いや、多分もうバレてると思うよ。お兄ぃ」

「なんで?」

「だってさっき(俺が命に替えても守ってやる)って言ってる時同じ学校の人いたし。」

「そう言うことは早く言いません?夕陽さんや」

「まぁ大丈夫でしょ元からだし。」

「じゃ家で会おうな」

「なんで?」

「え、だって授業先終わるだろ。先帰ってろよ、」

「え、今日一緒に帰るつもりだったんだけど

お兄ぃ嫌?」とまた上目遣いで見てきた。断れんやろこの可愛いさ、

「わかった。じゃ図書館で待ってろ迎えいくから、」

「わかった!」と上機嫌で学校の中に入っていく。昔はこんな顔見せた事無かったのにな

キーンコーンカーンコーン

と予鈴がなった。俺も急いで今日に向かう。







今回はここまでとさせて頂きます。

どうだったでしょうか?和虎のシスコンが学校中に知られている事は当然ですが夕陽の距離感が変わった事で次々と問題が起きていきます。

次回をお楽しみください。

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