第128話 球技大会②
球技大会最終日。
真白は昨日の四回戦も見事ストレート勝ちを決めて準決勝に進出した。
真白の以外にも、女子バスケに卓球ダブルスも男女ともに準決勝進出だ。
スパンッ!!
「あっ……」
「そこまで! 勝者、二年五組!」
ぱちぱちぱちぱち!
男子のダブルスの試合が終わった。残念ながら負けてしまった。この後の三位決定戦に期待である。
「男子は負けてしまいましたね」
「…仕方ないです。相手は優勝候補だったので」
「けど、健闘してましたね」
「ですね」
三年生が参加してないからか、今回は一年生でも比較的いい試合が出来ている。その証拠に真白のクラスの女子に関しては全種目準決勝進出だ。
「あ、私の出番がきたみたいです」
「頑張ってください」
「はい! 決勝に行ってみせます!」
輝夜はそう言って自分の試合に向かった。
真白は自分の試合まで時間はある為佳織の応援に行きたいが、今から行っても中途半端な為輝夜の試合を観る事にした。
————————
「……………フッ!」
スパーン!!
「そこまで! 勝者、一年一組!」
女子卓球シングル準決勝が終わった。当然勝ったのは真白である。
「おめでとうございます! 白岩さん! 決勝進出ですね!」
「…えぇ。……月下さんは惜しかったですね」
「…はい。でも、あれは運が悪かったとしか言えませんから」
真白が試合を始める前、輝夜は試合を終えたが結果は敗退だ。しかし、かなりの接戦で、対戦相手の技量とチームプレーもほぼ互角と言っていいくらいだったが、最後はネットやサーブミスなどの細かいミスがお互い続き、その結果輝夜達が敗れた。
「そうですね。……あの試合はどっちが勝ってもおかしくなかったですよ」
「そう言ってくれてありがとうございます」
「三位決定戦も頑張ってください」
「はい! …あ、そうだ。バスケの方ですが、決勝まで進んだみたいですよ」
「そうなんですか」
「はい! これでウチのクラスはバスケと女子卓球シングルの二種目が決勝進出です! 頑張ってください! 白岩さん!」
「…えぇ…まぁ……私はいつも通りするだけです」
真白はここまでストレート勝ちしている。その為クラスメイトも女子卓球シングルは真白に安心して任せる事が出来ているのだ。
「では、後10分くらいで三位決定戦が始まるので私は行きますね」
「頑張ってください」
「はい!」
そうして、輝夜はパートナーの所へ駆けて行った。
「さて、佳織の所に行くか」
真白は決勝まで時間を潰す為佳織の所へと向かう。
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