第64話 雑魚モンスター(〇〇〇〇)で無双!
山梨支部の協会で一騒動あったが。真白は無事、自立魔導カメラを購入し、ホテルにチェックインできた。ホテルはスイートなだけあってビルの最上階で、部屋は広かった。
そして、真白は今、青木ヶ原ダンジョンの中層37階層まで来ている。
「……対した事ないですね。このまま50階層まで行きますか」
真白は最上層からずっと、ただ作業をするようにモンスターを倒している。
アンデット系のモンスターだけあって、スケルトン、ゾンビ、グールなどモンスターが沢山いる。中層からは集団で群がって来たり、武器を持ったスケルトンやグールも出て来た。
真白はそれらを、片手剣と魔法だけで倒してここまで来た。
たったの40分で。
「まだ1時間も経ってないのにここまで来ると、どこまで行けるか試してみたいな」
ここまで約1分に一階層のペースで来ている。
理由は幾つかあるが、一番の原因は、真白が魔力の制御が向上したからだ。今まで真白は、自身の魔力量が多過ぎて制御が出来ずアイテムで魔力を抑えていたが、ルーシーからの手解きもあり、ある程度制御ができるようになった。だが、ルーシーのように魔力を自由自在に形を変えて武器にするのはまだ出来ていない。
しかし、魔力を抑える必要がなくなった事により、魔法やスキルるを使う時、少量の魔力消費で済むようになった。
そのお陰もあってか、【探知】スキルで各階層の把握とダンジョン内が天井まで高さ100mほどある洞窟だった為、飛ぶことができ、飛行速度の上昇によって、ショートカットで階層ボスエリアまで行き、短時間で攻略出来ている。
「取り敢えず、カメラの使い方も慣れておきたいし、49階層まで攻略して、50階層で今日は終わりにしよう」
そうして、真白はダンジョンを飛行魔法で大幅にショートカットし、雑魚モンスター(階層ボス)を倒して先へ進む。
「ん〜。…『亡者の邪魂』はまだ2個かぁ、中層ではドロップしにくいのかな?」
真白の今回の目的である『亡者の邪魂』の収集は現時点で2個。
真白が聞いた情報だと、階層ボスが偶にドロップするらしい。その為、レアなドロップ品なのだろう。
それに、アンデット系のドロップ品は魔石以外は殆ど価値が無い。あったとしても、モンスターが使っていた武器ぐらいである。
「下層に行けばドロップ率も上がるかな」
余談だが、『亡者の邪魂』は探索者協会に売っても価値が無くお金にならない。
だが、『生産組合』は買い取っている。これは真白が龍也に買取りをお願いしてもらっているからだ。
龍也は、これを一つ5,000円で買い取っている。そして、それを真白は10,000円で買っている。他にも、真白はネットで世界中のフリマを漁り、売っていたら迷わず全て買っている。
それは、メイドを造るという願望の為だけに全力で買い漁っているのだ。
「取り敢えずまずは下層を目指そう。そしたらドロップ率も上がるかもしれないからね!」
この時の真白の頭の中は、メイドを造るという願望でいっぱいだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます